ダンロップは、12月2日、品川 インターシティホールにて、従来品よりエコ性能がアップした新エコタイヤ「エナセーブ」シリーズの第2世代『エナセーブ EC203』の発売を2014年2月から行うことを発表した。

DUNLOP『エナセーブ EC203』は、13インチから18インチまで60のサイズが用意されており、2014年2月発売予定

『エナセーブ EC203』は、従来品のエナセーブシリーズと比べてタイヤトレッド部に新素材となる"4D NANO DESIGN"を使った"新マルチ変性 SBR"を採用することで、発熱を抑制し、低燃費性能を向上させるとともに、シリカ分散性を高めたゴムを使用することで耐摩耗性能も向上させている。

サイドウォール部には、ポリマー末端部のストレスを抑制する"末端変性ポリマー"や、タイヤを均一にたわませることでストレスを軽減させる"真円プロファイル"など、燃費向上と耐摩耗性アップのための様々な技術を新たに採用することによって、スタンダードパターン(5リブ)で約9%、軽・コンパクトカー(4リブ)専用パターンで17%の耐摩耗性能の向上させることにも成功している。

耐摩擦性能が9%向上しているスタンダードパターン(5リブ)『エナセーブ EC203』(左)と耐摩擦性能が17%アップしている軽・コンパクトカー(4リブ)『エナセーブ EC203』(右)

発表会で登壇した取締役常務執行役員 タイヤ技術本部長の西実氏は「経済性を重視した自動車に人気が集まるなか、タイヤも低燃費が望まれており、今回発表する『エナセーブ EC203』は、これまでのエナセーブが持っていたネイチャーセーブ(石油外天然資源タイヤ)とエナジーセーブ(低燃費タイヤ)に加えて、ロングライフ(長持ち)も実現したお客様のニーズに応えた製品です」と話した。

また、タイヤの性能を示す基準として、社団法人日本自動車タイヤ協会が"転がり抵抗性能"と"ウェットグリップ性能"の2つの分類で等級分けを行う「ラベリング制度」において、"転がり抵抗性能"でAA、"ウェットグリップ性能"でCを達成しており、ダンロップが2009年に発売した第1世代との性能比較実験では、低燃費性能、耐摩耗性能、ウェットブレーキ性能、操縦安定性能、乗り心地の5つの項目すべてで上回る結果となっている。

発表に続いて、これまでエナセーブシリーズを始め、ダンロップのCMを数多く手がけてきたクリエイティブディレクターの箭内道彦氏が登壇し、1月中旬から放映が始まる福山雅治が主演する『エナセーブ EC203』のテレビCMについてのトークを行った。すでに収録を終えているというCMだが、箭内氏によると「これまでの福山さんが出演されたCMのなかで、一番直球なシンプルなCMになっています」と話した。

顔だけがアップで映された福山は、エナセーブが約束してくれるものをテーマにした詩をつぶやいてくれているとのことだ。これから編集作業などを経て完成となるが、箭内氏は「こんなに福山さんの顔がアップで映り続けるCMはないと思います」と話した。

取締役常務執行役員 タイヤ技術本部長の西実氏(左)とクリエイティブディレクターの箭内道彦氏(右)