財務省は2日、2013年7~9月期の法人企業統計調査の結果を発表した。それによると、全産業(金融業・保険業を除く)の設備投資額は前年同期比1.5%増の8兆9,429億円となり、2四半期期連続で増加した。
業種別に見ると、製造業の設備投資額は前年同期比6.7%減の3兆1,076億円で、4四半期連続の減少。一方、非製造業は同6.6%増の5兆8,348億円で、2四半期連続で増加した。製造業については、鉄鋼、輸送用機械、食料品などで増加したものの、電気機械、金属製品、情報通信機械などで減少したことが響いた。非製造業については、情報通信業、不動産業、電気業で減少したのに対し、建設業、物品賃貸業、運輸業、郵便業などで増加し、全体ではプラスとなった。
ソフトウエアを除く設備投資額(季節調整値)は、前年同期比2.3%増の8兆1,813億円だった。
また、資本金階層別に設備投資の増加率を見たところ、10億円以上は前年同期比0.7%減、1億円~10億円は同1.8%増、1,000万円~1億円は同6.8%増となった。
売上高は前年同期比0.8%増の318兆8,438億円となり、6四半期ぶりの増加。業種別に見た場合、製造業は同0.3%増の97兆273億円で、5四半期ぶりに増加に転じた。非製造業も同1.1%増の221兆8,166億円で、2四半期連続の増加となった。製造業については、食料品、情報通信機械、鉄鋼などで減収となったが、石油・石炭、輸送用機械、化学などで増収となった。非製造業については、サービス業、卸売業、小売業、物品賃貸業などで減収となったのに対し、建設業、不動産業、運輸業、郵便業などで増収となった。
資本金階層別に売上高の増加率を見ると、10億円以上は前年同期比2.9%増、1億円~10億円は同0.8%減、1,000万円~1億円は同0.7%減となった。
経常利益は前年同期比24.1%増の12兆9,735億円で、7四半期連続の増加。業種別に見ると、製造業は同46.9%増の4兆5,676億円と4四半期連続の増加。非製造業も同14.5%増の8兆59億円となり、2四半期連続で増加した。製造業については、食料品、金属製品などで減益となったものの、輸送用機械、化学、情報通信機械などで増益となった。非製造業については、卸売業、小売業などで減益となったのに対し、電気業、建設業、不動産業などで増益となった。
資本金階層別に経常利益の増加率を見ると、10億円以上は前年同期比27.3%増、1億円~10億円は同22.1%増、1,000万円~1億円は同18.3%増となった。
「四半期別法人企業統計調査」は、資本金、出資金または基金1,000万円以上の営利法人等の仮決算計数をとりまとめたもの。今回は2万2,925社から有効回答を得た。