2013年11月に初めて行われた南極のトライアスロン大会で、日本人チーム「チームきわみ」は、ケルビム社のオーダーメード自転車「ビックフット」を使用し、南極走破を成功させた。
平均-20度でのレースを走りぬけたバイク
同大会は、今年で9回目を迎える南極マラソンと並行して行うもので、南極の夏である11月に開催した。場所は南極点から1,000kmほど離れたユニオングレーシャーで、平均気温マイナス20度という厳しい環境の中で行われた。競技はラン、バイク、クロスカントリー。
今回、同レースには世界一厳しいマラソン大会と呼ばれる「サハラ砂漠マラソン」を完走したメンバーによる「チームきわみ」が参加した。バイクレースでは、ケルビム社のオーダーメイド自転車を採用。マイナス20℃という状況下に耐えうる自転車として、自転車専用タイヤの中で最も太く、空気圧を最低限まで抑えた「ファットタイヤ」などを装備している。
フレームはクロモリで、雪原で映えるようにと赤くペイントした。前後はディスクブレーキを搭載。様々なこだわりを乗せた南極仕様の「ビックフット」は、南極出発前日に完成したという。