デートで失敗しないためにも……

昔に比べると出産による生理の休みがなく、毎月の生理の回数が飛躍的に増加している。それに合わせ毎月の女性ホルモンの変動、更に仕事のプレッシャーやストレスも加わっている。そんな背景もあって、毎月生理が近くなると肩コリや便秘、ヒステリックになってしまうなど、生理のサイクルに振り回されてしまう女性も多いようだ。

しかし、生理周期は、ネガティブな要因だけではない。ダイエットに適している時期や肌のコンディションがいいビューティー時期、デートなどに適している時期などもある。生理周期の特徴を把握することが大事なのだ。

ダイエット・恋愛時期をキャッチアップ!

生理周期は、卵胞期(生理が終わって排卵まで)、排卵期(排卵日の前後の時期)、黄体期(生理7~10日前の時期)、月経期(生理の時期)の4つに分けられ 、それぞれに特徴的なホルモン分泌と心身の変化が見られる。男性もこの生理周期の仕組みをざっくりと理解しておくと、女性の特有の言動や行動がつかみやすくなるかもしれない。

1カ月の月経サイクルと体温と心身の変化

イケイケ女子力アップの卵胞期
月経が終わってから排卵までの時期。エストロゲンの分泌が盛んで、心身ともに絶好調といえる。ひと月の中でも肌ツヤがよくて化粧ノリもバッチリ! 気分も明るく前向きになり、仕事への集中力も高まる。とにかく女子力アップ時期なので、大切なデートや旅行の予定は是非とも入れたい時期といえる。また、ダイエットで効果が出やすい時期なので始めるならこの時期を選ぼう。

面倒なことはこの時期まで済ませたい排卵期
排卵日の前後の時期。エストロゲンという女性ホルモンの分泌がピークになり、卵巣から排卵が起こる。妊娠しやすい時期だが、体調は徐々に下り坂に向かう。むくみや便秘が現れやすくなったり、下腹部などに痛みが走る「排卵痛」を感じたりする人もいる。この時期から少しずつ不調を感じ始めるようになるが、まだ不調が小さいので、面倒なことなどはこの時期までに済ませておくといいだろう。

イライラや不調でデートは不向きな黄体期
生理7~10日前の時期は身体が妊娠に備えようとして、女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に分泌される。むくみ、体重UP、眠くなる、乳房が張る、肌荒れ、頭痛など、身体の不調に加えて、心も不安定になりがちだ。イライラや憂うつ、対人トラブルに注意しよう。

優しくされたい生理期
生理の時期。妊娠が成立していない場合、生理が始まる。基礎体温は下がり、生理痛、頭痛、下痢などが起こることもある。生理期に入ると、通常PMS(月経前症候群)の不快な症状は消えるが、今度は冷えやだるさを感じる人も。無理をせずゆっくり過ごすようにしよう。

周期に合わせたストレス解消術を

ストレスは女性ホルモンに様々な影響を与える。もともとストレスを抱えやすくため込みやすい人は、毎月の生理周期で気分の浮き沈みも激しくなる傾向がある。また、更年期の症状も強く出てしまうこともある。そのため、20~30代の頃から生理周期と上手に付き合って、時期に合わせたストレス対処を考えていくことが大事となる。

男性にも知ってほしい生理周期対策

対策としては、アプリなどを活用して自分の生理周期を把握し、女性ホルモンの利点・欠点を生活の中で上手に生かしてみるようにしよう。また、男性は女性ホルモンの対策法を知っておくと、パートナーはもちろん、会社の同僚などにも、女心が分かる人と一目置かれる存在になるかもしれない。

まずは女性が知っておきたい対策から。

for woman1)セルフケアで不調を乗り越える
生理周期と自分特有の悩みを把握しよう。その上で悩みに応じたセルフケアをする。ここでは一例を紹介しよう。

スキンケアは生理2週間前から保湿重視で行う。肌荒れしやすい生理予定日の2週間前ぐらいからは、油分の多い化粧品はなるべく避けるようにしよう。いつもよりきちんと洗顔&保湿を心がけ、リラックスするようにする。新しい化粧品やマッサージなどを試すなら、好調の卵胞期にやってみよう。

ダイエットを無理なく始めるなら、生理から排卵日を選ぶ。運動や食事管理をしてきちんとダイエットをしたいと考えるなら、卵胞期が向いているといえる。とはいえ、無理な食事制限はホルモンバランスを崩すのでNG!

また、女性ホルモンは肥満に関係する「血糖値」にある程度を与える。生理から排卵前は血糖値が下がりやすいので、脂肪を貯蓄しにくくダイエットに適している。逆に、排卵日から生理前は血糖値が上がりやすいので、食欲が増したり、甘い物が無性に食べたくなったりしてダイエットには不向きといえる。

そして、生理周期で入浴剤を使い分けよう。生理直後から排卵までの2週間はダイエット効果も出やすいので、発泡タイプやソルト系の入浴剤で積極的に汗をかくのがオススメ。黄体期や月経中は、心と身体をいたわりたい時期なので、保湿効果の高い入浴剤や好きな香りのアロマ系入浴剤を選んでみよう。

for woman2)我慢は禁物。つらい時にはドクターを頼って
働く女性にとって、生理周期に生活を合わせるのは大変なこと。忙しい時期に限ってPMSが現れたり、生理痛に悩まされたりすることも。ならば、婦人科で低容量ピルやホルモン補充療法という治療法で女性ホルモンの変動をコントロールして、つらい症状を緩和し、快適に過ごすのもひとつの方法だ。

for man)「デートでいつもけんか」を起こさないために知っておくべきこと
男性は、「女性が男性と違って、毎月ダイナミックなホルモン変動にさらされていること」や、「月ごと・年齢ごとに心や身体が変化しやすいこと」を、まずは理解することから始めよう。女性も「私の気持ちを分かってくれない!」と諦めない。日本では男性が女性ホルモンについて一般的に学ぶ機会が少ない。そのため女性も勇気を持って、「この時期はこうだからこうして欲しい」と、パートナーに伝えることは大切かもしれない。

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