日本発EVベンチャーのグリーンロードモータース(GLM)はこのほど、ベンチャーキャピタル4社および日本政策金融公庫を引受先とする約6億円の資金調達を完了したと発表した。これにより、5月から受注予約の始まった「トミーカイラZZ」の量産が開始される。

「トミーカイラZZ」

開発工場の様子

同社は京都大学発ベンチャーとして2010年4月に設立。京都の生んだスポーツカー「トミーカイラZZ(ジージー)」をEVとして復活させた。京都にはテクノロジー企業によるEV産業クラスターが存在し、同社はこれらの企業との共同開発を通じて、世界で最もハイクオリティなEV開発を進めている。

5月から販売予約を開始した「トミーカイラZZ」は、限定生産台数99台となっているが、すでに限定数を超える予約希望があり、第1次募集枠についてはすべて予約金の入金も完了した。12月には大阪エリアでの試乗会を実施。第2次募集を2014年1月6日から受付開始するなど、順調な展開を続けている。

今回、グロービス・キャピタル・パートナーズ、日本ベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、池田泉州キャピタルから第三者割当増資により約4億円を調達。加えて日本政策金融公庫からの資本性ローンによる2億円も調達し、調達金額は6億円となった。これを受けて同社は、「トミーカイラZZ」の量産を開始するとともに、「EVプラットフォーム」の海外販売事業を推進するとしている。