英国ジャガー・ランドローバーはこのほど、次世代の車載インフォテインメント・テクノロジー開発で米インテル社との提携計画を発表した。米国オレゴン州ポートランドに研究開発センターを新規開設し、インテルだけでなく他のIT企業とも研究および製品開発を行う。

米国オレゴン州ポートランドの研究開発センター

最も優れた車載用インフォテインメント・システムを提供するため、ジャガー・ランドローバーはインテル社と提携し、エンジニアリングやリサーチ、マーケティングという複数の領域にわたる多様なレベルのコラボレーション作業を行う。インテル・ラボに近接した立地にジャガー・ランドローバーの研究施設が開設されたことで、研究プロジェクトの協力関係を可能にした。

新設された研究施設はインフォテインメント・システムの開発に加え、多くのテクノロジー企業との共同作業支援が予定されている。米国オレゴン州ポートランドが開設用地に選ばれたのは、世界トップクラスのIT企業だけでなく、クリエティブかつ技術に優れた人材と協業的な提携関係を構築してきたシリコンバレーやシアトルというIT産業の中核都市に近いためだ。

ジャガー・ランドローバーは今期(2013年3月~2014年3月期)、製品開発と施設整備に約27.5億ポンド(約4,600億円)の投資を行う予定。自動車関連研究専門施設として、ウォーリック大学に総工費1億ポンド(約167億円)をかけてナショナル・オートモーティブ・イノベーション・キャンパスを設立し、次世代車載用インフォテインメント・テクノロジー関連だけでなく、新技術テーマが浮上した時にはそれも含め、あらゆる次世代技術テーマを研究する。