最新の市販車から未来を見据えたコンセプトモデルまで一堂に会し、12月1日まで東京ビッグサイトにて一般公開中の「第43回東京モーターショー2013」。二輪車メーカーも、スポーツモデル、クルーザー、スクーター、競技用など、さまざまな分野の車両を出展している。その中でも、近い将来、日常の移動手段として郊外やアウトドアで活用するとしたら、どれが現実的なのだろうか? 現役のバイク乗りの視点から探してみた。
ホンダ・ヤマハのバイクに期待!
東京モーターショーでは、小型から大型までさまざまなスクーターが出展されており、都市部での利用や舗装道路での走行を前提とすれば、それらのスクーターから好みのモデルを選択すれば良いだろう。ただし、郊外での使用やアウトドア趣味で楽しむ場合は、悪路にも対応する車両を選択したいところだ。今回、オフロードモデルはほとんど出展されていない様子だったので、オフロードモデル以外で目に付いた車両を紹介したい。
「郊外やアウトドアでも使用可能な日常の移動手段」というイメージにぴったりとはまったのは、ホンダの「クロスカブ・カスタマイズコンセプト」だった。
クロスカブは、「スーパーカブ110」をベースとしたアウトドアイメージのレジャーモデルなので、市販モデルそのままでもアウトドア用途に対応する。東京モーターショーでは、探検隊をイメージしたというオリーブドラブカラーと、カラフルなピンクカラーが出展されていた。なお、用途を拡大するためのカスタマイズパーツも販売されており、過去には釣り人や園芸趣味の人に向けたカスタムバージョンも発表されているという。
走りも楽しみたい人は、同じくホンダの125ccスポーツモデル「グロム」が良いだろう。基本的には街中で走るためのバイクだが、スクーターよりも最低地上高が高く、小型な車体は取回しも良いため、多少の悪路なら対応できる。釣りやキャンプなどの荷物を運ぶ必要のあるアウトドアレジャーには向かないが、郊外でのツーリングなら楽しめそうなモデルだ。
コンセプトモデルでは、ヤマハ発動機の3輪コミューター「TRICITY Concept」(トリシティ コンセプト)に期待したい。シティコミューターとのことで、街中での走行向けだが、フロント2輪の安定感が悪路での走行もサポートしてくれそうだ。市販モデルがどのような仕様となるかは不明だが、一般的な2輪スクーターでの走行がためらわれる悪路でも、軽快に走ってくれるのでは? という期待感があった。