昔から「涙は女の武器」と言われています。しかし実際、男性に涙で心が動いたか聞いてみたところ、大半が「泣かれたら自分が悪くなくても悪者になる」「逆にイラッとする」「困る」という回答がとても多いです。武器と言われているのに、泣けば泣くほど相手の気持ちが遠ざかってしまうのはなぜか。その答えは簡単です。
武器の使いどころを間違えているから。
今回は、涙の上手な使い方をお話しします。
喧嘩の最中の涙はNG!
男性がもっとも嫌う女の涙は、喧嘩中だそうです。実際にそうですよね、突然泣かれるとそこで話が進まなくなりますし、例え女性側に非があったとしても、傍から見れば男性側が悪くなってしまいます。ですから、喧嘩中は何があっても泣いてはいけません。
とは言うものの、女性は気持ちが高ぶると涙が出やすいので、涙が出てしまったとしても「好きで涙流してるんじゃない! 」と口に出してもいいですので、とにかく涙の存在を自分の中でも無視してください。
安心したときに見せる涙は効果的
例えば、先に書いた喧嘩を例にします。とことん喧嘩して誤解がとけて2人で仲直りができた瞬間に「もうダメかと思った……本当に良かった」と安堵した瞬間に見せる涙は、多くの男性がキュンときます。
喧嘩中は、男性も同じように不安を抱えます。「このままではダメになってしまう」と女性と同じ気持ちでいて、それでも向き合おうとするから喧嘩になってしまう。でも、その"問題"が解消されたとき、男性も同じようにホッとしています。そんな気持ちが女性から素直な形で漏れたとき、それは愛しさに変わっていきます。
涙はあえて見せない
例えば、仕事で上司にこっぴどく怒られてしまった、なんてときに涙を流す女性がいます。私自身会社員だったこともありますので、理不尽なことで怒られたり、大人になってこんなに怒られるのかというくらいに怒られたことがあります。
ある女性も頭ごなしに怒られ、涙が出そうになってもとにかく堪えていたそうです。終わったら黙ってトイレに行って泣いた彼女。ある程度落ち着いたら、お化粧を直して戻りました。
もちろん、泣いていたことはトイレの滞在時間と目の赤さで一目瞭然。それでも普段通りに仕事をし、質問されたことには答え、普段通りを装っていました。そんなとき、いつもメールなんてやり取りをしない先輩から「今晩、ご飯でもどうだ? 」というお誘いがありました。そこでこんなことを言われたそうです。
「涙を人に見せずに、健気に仕事してる姿見たら誘いたくなった」。
涙をみせるだけが武器ではないのです。
「泣いても良い? 」
人間ですから、泣きたくなることだってあります。例えば、彼と一緒にいたときに優しくされて、心が弱くなっていた時だったらホロッとくることもありますよね。それだけ安心できる人だと言う証拠でもあるのですが、ホロッときたからと言って突然泣かれてしまうと、相手は「なんで突然泣くんだよ! 」と困惑してしまいます。
ですから、そういうときは口に出してください。
「あなたが優しくて泣いちゃいそう……泣いても良い? 」
このワンクッションがあるだけで、彼も心の準備ができます。
男性は、なかなか人前で涙を見せることはありません。だからこそ、女性が簡単に泣くことがとても疑問ですし、困惑してしまうものです。もちろん泣くことがいけないのではなく、泣くタイミングや場所を間違えることで、相手が困惑してしまうのです。
しかし涙を効果的に見せることで、女性らしさをグッと引き立たせることができます。涙が出そうな時は、これらを思い出して涙を見せてくださいね。
著者プロフィール
片瀬萩乃
恋愛作家
常に相談者の立場に立った前向きなコメントに「恋愛の楽しさを思い出した! 」「自分の気持ちに自信が持てた! 」と多くの女性からアツい支持を得ている。著書に、シリーズ合計20万部突破した『モテ本! 』『モテ本! ハイパー』『モテ本ビジュアル強化BOOK』(以上、大和書房)、『終わらない恋をするための恋愛のルール』『喜ばせハンドブック』(以上、中経出版)、『永遠に彼が夢中になる恋愛のルール』(二見書房)、新刊に『しあわせのはじまりは、ときめきから』(学研)がある。 オフィシャルサイト「恋結‐コイムスビ‐」、オフィシャルブログ「today+」も展開中。