毎年、安定した検知能力を誇り、我々一般PCユーザーを未曾有の危機から守ってくれる「カスペルスキー」。2013年からはデバイスのみならず、"人"を守ると方針を固め、従来製品や他の競合製品とは異なり、個人が所有するデバイスなら何台でも守れる「プライベート版」をラインナップし好評を博したのは記憶に新しいトコロ。
今回発表された注目の2014年版は、「プライベート版」はもちろん、デバイス1台なら2年、デバイス2台だと1年守れる「1年1台ツインパック」を引き続きラインナップするほか、さらに領域を"家族"へ広げ、"家族みんなのデバイスを何台でも"守れる「ファミリー版」が用意された。このファミリー版における"家族"というのは、法律的な意味での家族に限らない。同棲しているカップルなども対象になる。"ひとつ屋根の下で暮らす家族"すべてを守ろう、というものだ。
我が家も、筆者がWindowsマシン、Macマシンに加えてAndroidタブレットやスマートフォン……と複数台を所有し活用しているうえに、妻もWindowsマシンにAndroidスマホと、かなりのデジタル世帯。世間を見渡しても、標準的な所有台数なのではないだろうか ? 筆者の場合、子供はまだ幼いので携帯端末などは与えていないものの、こんなデジタルな世の中ゆえに、いずれ何かしらのデジタルデバイスを使用することになるだろうと、一家の大黒柱として考えている。
数年先を考えた場合でも、当然台数が増えることは十分にありうる。最近では、タブレットを使った教育も盛んだ。小学生向けの通信教育もタッチスタイルで好奇心を保ったまま、しかも、ITに慣れ親しみながら学べる。専用のタブレットを子供に与えることも考えている。そんな場合でも、追加のコストは全くかからないのだ。
運用面や管理面を考えた場合も導入するメリットは大きい。デバイスの購入時期がバラバ ラでも1つのライセンスでまとめて管理できるので、更新漏れが防げる。また、家族が異なるセキュリティソフトを使っていたのでは、いくら設定が簡単になってきたとは言っても、その都度、迷うことも当然出てくるだろう。何かあった場合に判断をしなければならない、一家の長としての立場からもその方がありがたいのだ。
「ファミリー版」であれば、そんな家族のすべてを守ってくれるとあって非常に心強い。昨今のサイバー犯罪は、どんなトコロにどんな落とし穴があるか、非常に巧妙にカモフラージュされている。高いウイルス検知力に加え、柔軟なライセンス形態とマルチプラットフォーム対応は諸手を挙げての歓迎だ。
さて、若干前置きが長くなったが「カスペルスキー 2014マルチプラットフォーム セキュリティ」をWindowsマシンに導入してみた。インストールも何ら難しいことはないし、何と言っても初期設定のままで安心、快適に使用できるのは魅力的。PCの健康状態とでも呼べばいいだろうか。セキュリティ状態がひと目でわかる操作画面はもちろん、"ココをクリックするとどうなる"という動作を想起させるアイコンに代表される画面デザインも、シンプルでわかりやすくPC初心者であっても安心して使用することができるだろう。
筆者もフル活用しているMacマシンにも対応しているので、より安全性を高めるためにもインストールしてみた。Windows版とは若干異なる画面デザインながらも、よりスタイリッシュに、しかもRetinaディスプレイにも対応しており非常に美しい。そしてもうひとつ、Androidタブレットにも導入してみた。昨今その性能や使い勝手が格段に向上し、プライベートシーンでもビジネスシーンでも利活用されているタブレット。様々な個人情報はもちろん"部外秘"といった閲覧制限のある文書など"公になってはマズい"情報、言い換えれば、悪意ある者たちにとって非常に旨味のある情報が満載だ。これを手軽に、しかも強固に守れるのはありがたい。しかも、だ。筆者の環境のみならず妻のPC、そして教育から趣味まで幅広く、子供の将来に備えたデジタルライフをも守ることもできるのだ。
果敢に第三者機関テストに挑むことで培われたウイルス検知力、ひとつの技術だけではなく複数の技術を組み合わせる多層防御やネット決済保護機能などカスペルスキーが持つユニークな魅力は、"我が家"における現在の最有力候補だ。
近年、サイバー犯罪は凶悪化の一途を辿っている。また、間接的に情報を搾取されたことによって更なるリスクが発生する可能性も大きい。ご存じの方も多いだろうが、最近では金銭を直接狙うような攻撃も日本国内において頻繁に起こっている。オンラインバンクやショッピングサイトなど日常的に利用するWebサイトのIDやパスワードなどの情報も抜き取られる可能性があるのだ。"銀行のWebサイトだから安心"、"ショッピングサイトだから安心"という時代ではないのだ。
先頃、発表された平成25年度の警察白書では、「サイバー空間の脅威への対処」が第1特集として掲げられており、"サイバー空間は現実と並んで、警察が安全・安心を確保すべき新たな領域となっている"と記してある。そんな、日本国内のセキュリティ情勢の中でカスペルスキーは家族すべてを守るという「ファミリー版」を世に送り出した。
単一のユーザーのみならず、"家族"という大きな枠組みで、しかも、マルチプラットフォームに対応し、サイバー犯罪者からのリスクを避けることができる「カスペルスキー 2014マルチプラットフォーム セキュリティ」は、非常に魅力的に映った。これを機に、一家の大黒柱として、そして"家族全員を守る"お父さんとして、セキュリティの強化に努めていきたい。そう想わせてくれた。
今回は、現在のデジタルデバイスユーザー像、そしてユーザーを取り巻く環境に応じて最適なものを選択できる多彩なライセンス形態やマルチプラットフォームについて紹介した。次回以降、「カスペルスキー 2014マルチプラットフォーム セキュリティ」の高いウイルス検知力や保護機能について、そして、リスクが高まっているAndroid端末をどのように脅威から守ってくれるのかをお届けしよう。