10月27日にこの世を去ったルー・リードの紛失していたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの楽曲がオンライン上で発見され、リリースされることが明らかになった。
今回発見されたシングル「アイム・ノット・ア・ヤング・マン・エニモア」は、ヴェルヴェッツのジョン・ケイルとルーの2人によって共同制作されたライブ音源で、ルーが5月の移植手術を経て10月27日に亡くなる前に制作されたものだという。来月にはユニバーサル・ミュージックが、ベルベット・アンダーグラウンドが1968年にリリースしたアルバム『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』に「アイム・ノット・ア・ヤング・マン・エニモア」を収録して3枚組みとしてリイシューする予定。
このリイシュー版にはモノラル&ステレオ版、さらに新しいミキシングを含むボーナストラックなど全30曲が収録されることになる。同楽曲は、もともと1967年の4月30日にニューヨークの「ザ・ギムナシアム」にてレコーディングされたもので、紛失していた同曲のライブ・バージョンは、同バンドがギグでプレイした唯一のものだとも言われている。
ルーによって作曲されたこの楽曲は、同バンドによって公式にリリースされたこともなければ、他の違法で収録されたライブ映像などでお目見えしたこともない。先日ルーが亡くなったことで、アンディ・ウォーホールが1960年代から70年代にかけてニューヨークに構えた自らのスタジオ「ザ・ファクトリー」にてマネージングしたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの生存するオリジナルメンバーは、ジョンとドラマーのモーリン・タッカーだけになってしまった。
2004年には、『ローリング・ストーン』誌が「最も偉大なアーティスト100選」で同バンドを19位にランキングしている。
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