正面玄関

建物外観

動物臨床医学研究所は、鳥取県倉吉市に動物愛護施設「人と動物の未来センター アミティエ」を9月にオープンした。同施設では、東日本大震災で飼い主と別れた福島県内の犬や猫を保護し、新たな飼い主を探す活動を行っている。

広々とした芝生のドッグランも

同施設は、財団の附属野生生物センターを拡充したもので、2階建ての建物内には大型犬用の個室や治療を行う処置室、会議室などを備える。複数頭で飼育できる「なかよしROOM」や、小型犬用犬舎、大きな犬でも十分な広さの大型犬用犬舎、猫の保護スペース「猫ちゃん室」などがある。

屋内の様子

芝生の遊び場

約1万3,000平方メートルの敷地には、犬の遊び場となるドッグランも設けた。各犬舎には、小さなドッグランを設置するほか、大規模な芝生のドッグランも有しており、動物たちが快適に暮らせるよう配慮した施設となっている。

施設では、震災で被災した犬や猫などを受け入れ、保護している。現在、猫と犬をそれぞれ5匹保護。健康管理や去勢避妊手術を行ったあと、里親を募集する。捨てられたペットを引き取り、一時的に保護する本格的な施設は県内では初めてだという。

同施設では、動物を保護するだけではなく、市民を対象とした動物とのふれあい教室など、動物愛護活動も行っていく。9月には、開所式と合わせてアミティエフェスティバル(動物愛護フェスタ)を開催したが、今後は春と夏の2回にわたり、同フェスタを実施する予定とのこと。

施設所在地は、鳥取県倉吉市下福田706‐127。なお、同財団では、現在、静岡県内にも動物保護施設などの建設を検討している。