「後世に伝えたい家庭料理」「日本の伝統を感じる家庭料理」「おふくろの味と聞いて思い浮かべる家庭料理」で1位となった「みそ汁」

「和食」がユネスコの「無形文化遺産」に登録申請され、12月に可否が決定される予定となっている。登録される見込みだそうだ。日本からはすでに「歌舞伎」「能楽」など21件が「無形文化遺産」となっているが、世界に誇れる日本の文化として「和食」もそこに居並ぶということか。

近年は"食の欧米化"と生活習慣病の関連性にも着目されており、ヘルシーな和食文化が改めて評価されてきている。さらに言うなら、海外旅行も身近になってきているからこそ、逆に海外帰りは無性に和食が恋しくなる。

そこで今回、マルコメが全国の男女500人(20代~60代 / 調査期間2013年10月4日~6日)を対象に「後世に伝えたい家庭料理」「日本の伝統を感じる家庭料理」「おふくろの味と聞いて思い浮かべる家庭料理」について聞いた調査に注目。結果は何と……3つの質問すべてで「みそ汁」が1位になったのだ。

マルコメが実施した「日本食に関する意識調査」の結果

今回の調査では、和食の定番である「肉じゃが」「煮物」といった強豪を抑えて「みそ汁」が和食の三冠王に輝いた形だ。ちなみにマルコメの調査では、「みそ汁を初めて作った際のエピソード」も聞いているので見てみよう。

「学校でみそ汁作りを習って、家で作ったときに両親から『おいしい』と言われて、有頂天となり1ヶ月ほど作ったことがある」(64歳男性)。

小学校の家庭科の調理実習がみそ汁作りの初体験だったという声があった一方、独学でチャレンジしてみたのか、「入れるものだと知らず、だしをいれなかった」(35歳女性)と、"だしの入れ忘れ"というド定番のミスでみそ汁デビューしたという人も多いこと多いこと。いずれにしても、みそ汁の思い出に「しょっぱかった」「味が薄かった」などの失敗談は事欠かないようだが、中には、「ダシを忘れたがおいしくできた」(26歳男性)というミラクルを起こした人もいたようだ。

他には、「結婚して、初めてサツマイモの具のみそ汁が出てきた。それまで知らなかった具でビックリ」(68歳男性)という家庭ごとの特色や地域性が出るみそ汁ならではのエピソードや、「去年、クックパッドのレシピを見ながら作ったのがデビュー」(36歳男性)なんていう今どきのエピソードも。

こういった声を通じて感じるのは、みそ汁は日本人にとって家庭料理の象徴という想いが強いということだろう。和食の無形文化遺産登録により、日本人の母の味「MISOSHIRU」が世界中の人々の心をほっこりさせる日も近そうだ。