映画『清須会議』のヒット舞台あいさつが27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、キャストの役所広司、大泉洋と三谷幸喜監督が出席した。
全国公開中の同作は、三谷監督の同名小説(幻冬舎文庫)を原作にした歴史群像劇。天正10年、織田信長の死後、後見に名乗りを上げた、三男の信孝を推す筆頭家老の柴田勝家(役所)と、次男の信雄を推す羽柴秀吉(大泉)。取り巻く人々の様々な思惑が絡み合う中、柴田、羽柴に丹羽長秀(小日向文世)、池田恒興(佐藤浩市)も加わった清須会議で一進一退の心理戦が始まる――というストーリーで、9日の公開日から観客動員数160万人を突破した。
三谷監督は、ヒットを受け「面白いと思って作ったけど、今までとタッチが違うから正直心配だった。言葉にならないくらいホッとしてる」と安堵の表情を浮かべつつ、「安倍首相も観たって首相動向に書いてあった。オバマ大統領もお忍びで観に来たかも」と手応えにニンマリ。三谷監督は、今月4日に行なわれたイベントで「本年度の邦画実写ナンバー1になったら、この3人で踊り続ける」と公言しており、この日は練習と題して、3人で急遽ダンスを披露して観客を沸かせた。
また、イベントでは、劇中で演じた柴田と羽柴、三谷監督の似顔絵をデコレーションしたケーキが登場し、大泉は「娘が役所さんの似顔絵を見て、『この人は怖い。この人に捕まっちゃダメ』って言うんです」と明かすと、役所も「姪っ子も、僕の顔を見て逃げてました。僕の顔があるおかげで、ケーキが美味しくなさそう」とヒゲ面の自身の似顔絵に苦笑い。報道陣の写真撮影では、ケーキに顔を近づけてアイドル並みにポーズをとるノリノリの3人に、会場からは「可愛い~!」と声が飛んでいた。