ボルボ・カー・ジャパンはこのほど、ポールスター社と共同開発した「S60 / V60 ポールスター」を、2014年に4大陸で発売すると発表した。同モデルはボルボのオフィシャルレースパートナーであるポールスター社が手がける初の量産モデルとなる。
ポールスター社は1996年に設立されて以来、「850」「S40」「S60」「C30」などで、BTCCやWTCCをはじめとする数々のレースに参戦してきた。今回発売される「S60 / V60 ポールスター」は、エンジンだけでなくシャシー、ブレーキ、空力特性などをトータルにチューニングしたコンプリートモデルとなっている。
エンジンは3.0リットル直列6気筒ターボのT6エンジンに、新しいツインスクロールターボとインタークーラーを装着。最高出力は350PSと大幅に性能を高めた。また、2.5インチのステンレス製エキゾーストシステムを採用し、サウンドもチューニングされている。トランスミッションはパドルシフト付きの6速オートマチック。
エクステリアは風洞試験データをもとに改良されており、新しいフロントスポイラーやリアスポイラー、ディフューザーにより、ダウンフォースを増加させている。サスペンションは「S60 R-DESIGN」で採用しているスポーツサスペンションよりもスプリングレートを80%高め、特注のオーリンズ製ショックアブソーバーや、20インチの専用ホイールを装着。ブレーキも大幅に強化した。
同モデルは現時点で日本、スウェーデン、米国、英国、カナダ、オランダ、スイス、中国などでの発売を予定しており、発売時期や価格などの詳細は後日発表とされている。