チームのために魂あふれるプレーを見せたプロ野球選手に送られる「ジョージア魂賞」の年間大賞の発表および表彰式が11月27日、都内のホテルにて開催された。今年はシーズンを通して24勝0敗1セーブを挙げた楽天・田中将大選手が年間大賞を受賞した。
「ジョージア魂賞」とは
「ジョージア魂賞」は、チームのために最も貢献した魂あふれるベストプレーをファンが投票で選ぶファン参加型の賞。今シーズンは全12人が同賞を受賞した。その12人のプレーの中からファンが年間大賞にふさわしいシーンに投票、最多票を獲得した田中選手が同賞に選ばれた。また、田中選手を除く11人のプレーの中から6人の選考委員が「ジョージア魂賞 選考委員特別賞」を選定、巨人の菅野智之選手が受賞した。
この日の表彰式には、日本ハムの中田翔選手とヤクルトのウラディミール・バレンティン選手を除く10人が出席した。主な受賞者のコメントは以下の通り。
田中選手、年間大賞の賞金100万円で「コーヒーを買いたい」
年間大賞を受賞した楽天の田中選手は「数字の面だけではなくて、ファンの方の心に残ったプレーができたと思います」と、まずは選出してくれたファンへ感謝。今年はピッチャーにおける最高の賞である沢村賞をはじめ、最多勝や最優秀防御率などのタイトルを既に10以上も獲得。「ありがたいことにこのような賞をたくさんいただけている。(トロフィーや賞状などは)しっかり保管して、いつか飾る部屋を作れたらいいなと思っています」と話した。また、賞金100万円の使い道には「コーヒーを買いたいです」とコメントし、会場を笑わせた。
選手から選手への質問、Q「苦手な投手は?」A「ここにいるピッチャー」
表彰式の後は、選手と同賞の選考委員らによるトークショーが行われた。
トークショーでは、選手同士の質問タイムが設けられていた。楽天・則本昂大選手は、ソフトバンク・内川聖一選手に「一番苦手な投手は誰ですか」と直球質問。内川選手は「ここにいる(投手の)皆さんはあまり打っていない気が……」とはぐらかし、周囲をわかせた。他にも「どんなトレーニングをしていますか」「現役を長く続けるには」などの質問が飛んだ。
選手の多くが野球に関する質問をする中、田中選手は日本コカ・コーラのコーヒーカテゴリー担当としてこの日あいさつした篠原幸治さんに「コーヒーで一番好きなものは何ですか?」と質問。篠原さんが「朝は微糖、食事のときはブラック、午後はカフェオレ」と回答すると、「今の(コーヒー)ローテーションを採用させていただきます」と返し、ここでも会場を笑いの渦に包んだ。
田中選手のメジャー移籍に関する言及はなし
今オフ、ポスティングシステムによってのメジャー移籍が有力視されている田中選手。この日は来年の抱負について問われたが「もっと質を高めてがんばっていきたい」と語るにとどめ、自身の今後の去就については口を開かなかった。