インテルは11月26日から28日までの3日間、JR名古屋駅にて同社製プロセッサを搭載したコンバーチブル型PCや着脱式PCといった2-in-1デバイスと、IAタブレットのタッチ&トライイベントを開催している。
このイベントは主にビジネスユーザーをターゲットとして、最新のデバイスの紹介に加えて、仕事の現場におけるタブレットや2-in-1デバイスの活用方法を提案するという催し。11月21日~22日の東京に続いて、名古屋が2カ所目の開催地となる。
名古屋駅前のモニュメント「飛翔」以前はこの後ろに名古屋駅前のシンボルともいうべき「大名古屋ビルヂング」があったのだが、現在は取り壊され新しい「大名古屋ビルヂング」が建造中 |
こちらも名古屋駅周辺ではおなじみの名鉄前の「ナナちゃん」。いろんなコスチュームを着こなすことでも有名だろう |
■東京駅でのイベントの様子はこちら
【レポート】インテル、東京駅で2-in-1デバイスとタブレットの体験イベントを開催 - ビジネス現場での普及を狙う
インテルはたびたびタッチ&トライイベントを開催しているが、比較的にコンシューマ色の強いイベントが多く、"ビジネス向け"と銘打って行うことは珍しい。スマートフォンとタブレットに関しては、iOS端末とAndroid端末がコンシューマ市場を席巻している。ビジネス用途でもiOS端末とAndroid端末の導入が進んでいるとはいえ、まだ攻めやすい分野であり、「コンシューマの二の舞にならない」という意気込みを感じさせる。PCで培った経験や資産が生かせるWindowsタブレットで攻勢をかける。
会場となったJR名古屋駅のコンコースは、私鉄や市営地下鉄との乗り換えのほか、土産物を販売する店舗や、飲食店街への連絡通路ともなっている。そのためターゲットとなるビジネスパーソンだけではなく、職種や年齢を問わずさまざまな人が通りがかり、展示スペースに立ち寄っていた。
展示の内容は東京会場と同様で、タブレットや2-in-1デバイスが備えるタッチ機能を生かした使い方の紹介や、クラウドサービスによるPCやタブレットのデータ共有といったデモを行った。1つの展示ブースに複数人の人だかりができているケースや、説明員に対して熱心に質問する人がいるなど、注目度の高さがうかがえる。
展示ではマイクロソフトの「Surface Pro 2」やASUSの「TransBook T100TA」、ソニーの「VAIO Tap 11」といった機種に対する反応が高いようだった。タブレットでは、低価格帯の製品が7型あるいは8型に集中しているということもあり、ディスプレイサイズの小さい製品の方が主流になっている。2-in-1デバイスデバイスでは、これまでのノートPCの主流だった15.6型や13.3型から11.6型や10.1型といったサイズに注目が集まるかもしれない。
実際にデモを見たビジネスパーソン数人に話を聞いてみた。ある人はタッチ操作に興味があったようで、「資料をチェックする時にも、修正個所にさっと印をつけて返せるし、相手と修正部分に対して共通認識が持てる」とのこと。
また別の人は「小型で持ち運びしやすそうだけど、それだけに(紛失時などの)セキュリティ面が心配」という。プライベートではiPadを持っているが、セキュリティ面での不安からあまり業務には用いていないという。
BYOD(Bring your own device)といった、個人が所有するデバイスを業務に生かすという流れが徐々に注目される中、こうしたセキュリティ面に不安を感じるユーザーに対してどのようなアプローチを取っていくか、すでに何らかのソリューションを持っている企業はどうアピールしていくかが今後の課題だといえそうだ。
名古屋でのタッチ&トライイベントは11月28日まで。12月11日~13日には福岡県博多駅でも12時~19時までイベントを開催する予定だ。会場内でアンケートに答えると参加できる抽選会では、1日当たり3名にパナソニックの「目もとエステ」が当たるほか、参加者全員に参加賞としてブルーライトをカットするPC用メガネをプレゼントする。