独自の技術「HEPAサイレントテクノロジー」による高い空気清浄能力を謳い、専業メーカーとしてスウェーデンから上陸した「ブルーエア」。米国家電製品協会(AHAM)が定める「CADR(クリーンエア供給率)」という世界の基準で高い空気清浄能力が認められたほか、国内メーカーを含む世界の空気清浄機によるテスト結果で、花粉・ホコリ・タバコ煙の全項目で最高値を取得したと自信を見せる。
同社の製品についてはマイナビニュースではこれまでも、CEOに取材をしたり、本体を分解してもらったりして、さんざんアプローチしてきた。だが、目に見えない空気清浄機の効果をなんとなく頭で理解し、感覚的に捉えていたものの、やはり可視化された状態でそれを実感したいものだ。そこで今回は、実際に製品をお借りし、筆者宅をはじめ4軒の家庭で使用したブルーエアのフィルターを実際に検査機関で分析してもらった。
わが家に「ブルーエア」がやってきた
筆者宅に設置したのは、「ブルーエア450E」。21畳用の製品で、8月下旬から9月下旬まで約1カ月間、リビングのバルコニーに近い側に置いて使用した。ちなみに、それまでは同じ場所に日本国内メーカーのイオン発生機能付き加湿空気清浄機を設置していた。約4年前に引っ越してきた際に冬場の乾燥が気になり、当初は加湿器としての利用をメインの目的で購入。冬以外の季節は、加湿機能を止めて空気清浄機として通年利用していた。
また、筆者宅のふだんの清掃状況としては、平日はロボット掃除機で簡単に掃除。週末にサイクロン掃除機を使って念入りに掃除するというのが平均的なペースだ。子どもが保育園児だった時分は、公園で遊んで付着した砂を室内に持ち込まれるのが苦痛だった。床に砂埃が付着した状態にはかなり敏感なほうだと自覚している。子育てしながら働く主婦とはいえ、文明の利器の力を借りて、割と熱心に掃除をしているほうだと自負していた。
設置して約1カ月後にフィルターが回収され、「割とマメに掃除しているし、たった1カ月程度ではあまり面白いデータは出ないかもしれませんよ」と少しばかり高を括っていた。ところが、およそ1カ月後、送られてきた検査結果に悲鳴を上げた。