立命館大学は12月から、京都・滋賀の両キャンパスで「100円朝食」を導入する。これは10月21日から実験的に導入していた「100円朝食」が好評だったことを受けて決定したもの。当初2014年4月から全面導入だった予定が、前倒しして始まることとなる。
ご飯とおかず、味噌汁のセットを100円で
同学の学生はおよそ半数が一人暮らし。朝食を摂っているかアンケートを取ったところ、「時々」(31.5%)、「摂らない」(9.3%)と、約4割の学生が朝食を摂っていないことが明らかとなった。特に男子学生の場合、2回生以上になると、朝食の摂取率が50%以下に低下している。
このような状況をふまえ、同学は学生に朝食を摂る習慣を身につけさせ、健康管理や生活習慣の見直しにつなげていくきっかけとするため、10月21日~11月1日まで、びわこ・くさつキャンパスにおいて「100円朝食」の提供を実験的に実施した。朝食は、従来は260円で販売していたもので、ご飯とおかず、味噌汁のセット。
実験期間中は1日約300名前後が利用し、導入前から比べると朝食を摂る割合が約2.3倍に増えたという。利用した理由について尋ねると、1週間に3回しか朝食を摂っていない層の64.7%が「100円朝食が始まったから」と回答した。この結果を受け、2014年4月より全面導入だった100円朝食を、約4カ月前倒しして実施する。
なお、この「100円朝食」は、立命館大学に在籍する学部生の保護者が加盟する組織「父母教育後援会」の支援によって行われる。