米国時間の11月26日、Appleが特許申請していた「Digital camera including refocusable imaging mode adaptor」(US 8,593,564)が米国特許商標庁から承認されたことが明らかになった。
この特許には2つのモードで動作するデジタルカメラシステムが記述されている。1つは、高解像度のイメージセンサーでそのまま撮影する通常のモードだ。特許ではNon-refocusableモードと呼ばれている。そして、もう1つはRefocusableモードだ。低解像度になるが、キャプチャ後にフォーカスポイントを変更できる。これはイメージセンサーとレンズの間にマイクロレンズ群を備えたアダプタを挿入し、入射する光線の位置や向き、色や強さなども記録することで光線空間としてイメージを処理する。いわゆるライトフィールドカメラである。そのためこの特許に関して、Lytroカメラのように撮影した画像でフォーカスポイントを自由に変えられる仕組みをAppleが製品に取り入れようとしていると報じられている。ただしLytroカメラと異なり、Appleのシステムはアダプタを着脱して2つのモードを切り替えられるのを特徴としている。
左がマイクロレンズのアダプタが挿入されたRefocusableモード、右が通常モード |