トヨタ自動車は12月2日、「アクア」を一部改良して発売する。新たにスポーツコンバージョン車シリーズ「G SPORTS」も設定され、12月9日から販売開始される。
今回の改良では、エンジンのフリクションを低減し、モーターやインバーターなどの制御を改良してハイブリッドシステムの効率を高めたことで、37.0km/リットル(JC08モード走行燃費)という世界トップの低燃費(2013年11月現在)を実現。サスペンションにチューニングを施して乗り心地を向上させ、遮音材の追加などで静粛性も高めた。
ドアミラーにドアの施錠・解錠と連動して格納・復帰するオート機能、フロントドアガラスに撥水機能も追加。ヒルスタートアシストコントロールに坂道を検知する機能を加え、車両のずり落ちを緩和する性能を高めた。外板色は新色を加えた全11色で、スピードメーターの文字色も変更。ウェルキャブ(メーカー完成特装車)もベース車と同様の改良を施した。
同車は「L」「S」「G」の3グレードがあり、新たに設定された「G SPORTS」(通称「G's」)のベースグレードは「G」。トヨタが自ら開発するスポーツコンバージョン車シリーズの第6弾となる。「走りの楽しさ」「操る喜び」を追求するため、コイルスプリングやショックアブソーバーに、専用チューニングを施したサスペンションを採用したという。
ボディ剛性も向上し、専用17インチアルミホイールや高性能タイヤでスポーティな乗り味も実現。外観は専用デザインのバンパー(フロント・リヤ)を採用するとともに、フロントLEDイルミネーションビームやブラック加飾のヘッドランプなどにより、知的な躍動感を表現したとのこと。なお、「G SPORTS」は12月1日まで一般公開中の「第43回東京モーターショー2013」にも出展されている。
「アクア」は全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて発売。「アクア」の価格は、「L」が170万円、「S」が181万円、「G」が187万円、「G」ブラックソフトレザーセレクションが195万円。「G SPORTS」の価格は222万円。