ペットの病気・健康情報サイトPetwell(ペットウェル)は、バイエル薬品の協力のもと、猫オーナーを対象に「日常の健康管理」と「猫の関節炎」についてのアンケート調査を実施した。調査は10月17日~23日にかけて行われ、160件の有効回答を得た。
3割が猫と動物病院に行く割合は「年に1回程度」
まず、猫と動物病院へ行く頻度を聞いたところ、最も多い回答は「1年に1回程度」(28.8%)だった。猫が現在かかっている病気があるか聞くと、70.6%が「ない」と回答している。猫がとくに病気にかかっていない場合、動物病院へは年に1回行くか行かないかというケースが多いことがわかった。
猫の健康状態について、特に注意している点を聞くと「食欲があるかどうか」(86.9%)が最も多かった。2位は「排泄の回数や排泄物の状態」(80%)、3位は普段とは違う行動をしていないか」(71.9%)だった。今回は関節疾患に着目して、「歩き方や走り方」という項目を設定したが、これらを注意している猫オーナーは49.4%と半数以下だった。
特に心配な病気は「腎臓・泌尿器系の病気」
猫の健康管理をするうえで、特に心配な病気を聞いたところ、1位は大差をつけて「腎臓・泌尿器系の病気」(56.3%)だった。日常の健康状態の観察ポイントでも「排泄の回数や排泄物の状態」が上位に来ており、腎臓・泌尿器系の病気に関するものに重点が置かれている。「骨・関節などの病気」を特に心配している猫オーナーはわずか1.3%だった。
猫は関節炎になっている可能性が高い
次に、関節炎になっている猫が多いことを知っているか尋ねたところ、90.6%は知らないと回答した。一方、関節炎の兆候の可能性がある猫の日常行動の変化について聞くと「寝ている時間が長くなった」は34.4%、「ジャンプできる高さが低くなった」は21.9%が思い当たることがあると回答している。
しかし、その原因として「高齢になったから」(60.0%)、「成長して落ち着いたから」(24.0%)と回答する猫オーナーが多く、「骨・関節に異常があるから」と考える猫オーナーは2.7%と少なかった。猫と関節炎がなかなか結びつかず、日常行動の変化が加齢による自然なものと考えられがちなようだ。