日本銀行は25日、2013年10月の企業向けサービス価格指数(速報、2005年平均=100)を発表した。それによると、広告や運輸など企業間で取引する価格水準を示す企業向けサービス価格指数は前年同月比0.8%上昇の96.2となった。6カ月連続で前年を上回り、2008年9月の0.9%以来、5年1カ月ぶりの高い伸びを記録した。なお、前月比では横ばいとなった。
為替相場や海外景気の影響を受けにくい総平均(国際運輸を除く)は、前年同月比では0.3%上昇、前月比では横ばいの95.7。前月比では3カ月連続のプラスとなった。
業種別に見ると、諸サービスは前年同月比0.7%上昇し、このうち土木建築サービスは同0.1%低下と前月の1.4%低下から下げ幅を縮小した。機械修理は前月の0.9%低下から横ばいに転じ、プラントエンジニアリングは同4.5%上昇と前月の2.8%上昇から大幅に伸びた。金融・保険も同1.6%上昇と前月の0.9%上昇から上げ幅を拡大。不動産も前月の0.4%低下から横ばいに転じた。
一方、運輸は前年同月比2.3%上昇となったものの、前月の2.9%上昇から上げ幅を縮めた。リース・レンタルも同1.0%上昇と前月の1.2%上昇と比べて伸び悩んだ。