そして競技部門、モデル部門と、その両方がそろって高くないと上位に進出できない総合部門の結果は以下の通りである。
競技部門(リザルトタイムのインとアウトの合計)
- 1位:-43.7秒 じぇっとあーる
- 2位:-33.1秒 Joker艮
- 3位:-26.6秒 DisplayG
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- 4位:-24.4秒 AC.Sonic13
- 5位:-16.9秒 teamTAMA-OO-
- 6位:-15.7秒 追跡線隊ICSイエロー(日立情報制御ソリューションズ/東京)(画像23)
- 7位:-15.4秒 チームc3is2013
- 8位:-14.1秒 ARASHI50
- 9位:-13.9秒 チームUltraQさま
- 10位:-6.2秒 KSUIS(九州産業大学 情報科学部 情報科学科/九州)(画像24)
(※ 4位以下は公式発表の順位ではないが、筆者が会場で各チームの競技が終了するごとに発表されたタイムを集計してランキング化したものによる)
モデル部門
- エクセレントモデル:じぇっとあーる(モデル評価)
- ゴールドモデル:品川レーシング(オージス総研 組み込みソリューション部/東京)(モデル評価)(画像25)
- シルバーモデル:DisplayG(モデル評価)
そして、いよいよデベロッパー総合部門の発表である。
デベロッパー総合部門
- 優勝:じぇっとあーる(競技部門1位、モデル部門エクセレント)
- 準優勝:DisplayG(競技部門3位、モデル部門シルバーモデル)
- 3位:追跡線隊ICSイエロー(競技部門6位、モデル部門順位未発表)
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- IPA賞:AC.Sonic13
- 若手奨励賞:Joker艮
- ※競技結果・モデルポイントプロット図(画像26)から推測した順位であり、運営サイドから正式発表されたものではない。
ご覧の通り、じぇっとあーるが競技とモデルの両方を制する完全制覇を達成した。ここ数年はどちらも上位3位以内に入るチームが出てくるようになったが、完全制覇はETロボコンCS大会が現在のような形になったのは2008年からだが、これまで存在していない。しかも、インもアウトも-20秒オーバーというブッチギリのタイムは、もうほめ言葉しか見当たらない。
直接は話を聞くことができなかったのだが、ETロボコン実行委員会 本部・実行委員長の星光行氏から間接的に聞いたところでは、何でも障害物のある・なしなどで、ショートカットやレーンチェンジのライン取りのパターンをいくつも用意してあったそうだし、コース外の緑地とコース上のラインの黒はNXTの光(赤外線)センサで見るとほぼ同じ数値になってしまうそうだが、それでもそれがいつまでも続く時は緑地と判断して戻るプログラムとか、失敗した場合のリカバリーの仕組みもかなり用意してあったという。
また、筆者は東京の人間なので、いつもの如く個人的な東京びいき(笑)させてもらうと、今年も9チームと東京代表は大量に参加したが、追跡線隊ICSイエローの3位止まり。残念である。ちなみに、追跡線隊はイエローとレッド(ブルーはCS大会に出られず)もいたのだが、CS大会では戦隊戦士のコスプレをしたメンバーが出てこず。東京地区大会名物ということで、CS大会では自重したのだろうか?
なお、2014年はどのようなコースレイアウトになるのかは不明だが、来年もどんなコースレイアウトになったとしても、ショートカットはOKの方向らしいので、レーンチェンジと組み合わせて、まるでF1マシンなどが見せるような華麗なライン取りで縦横無尽に走ってもらいたい。今年はマイナビ賞のインタビューはアーキテクト部門の優勝チームに対して行う形になったので、じぇっとあーるのメンバーの話を直接聞けなかったのは残念だが、ここに讃えたいと思う(画像27)。