Kindle Paperwhite

第2世代となるKindle Paperwhiteが登場したばかりだが、早くも一部では来年半ばにも登場するとみられる次世代Paperwhiteに関する噂が盛り上がっている。それによれば、次世代モデルでは現行の1.5倍にあたる300ppiクラスのディスプレイを搭載し、フォントも改善されて大幅に視認性が向上している点が特徴だという。昨今、Retinaなどの名称で超高解像度ディスプレイを搭載した液晶タブレットが次々とリリースされているが、E Inkディスプレイ搭載電子書籍リーダーもまた、この領域へと突入しようとしている。

同件はTechCrunchが報じている。それによれば、米Amazon.comが「Ice Wine」のコード名で開発しているKindle Paperwhiteの次世代モデルは来年2014年第2四半期にも登場し、前述のように300ppiクラスのディスプレイを備えるという。現行のPaperwhiteは第1/2世代ともに212ppiのディスプレイとなっており、およそ1.5倍の解像度を持つことになる。同誌によれば、ライバルにあたるKobo Aura HDの解像度が265ppiで、噂が本当ならPaperwhiteの次世代モデルはこれを上回ることになる。なお、iPad mini (第2世代Retina)が326ppi、Nexus 7 (2013)が323ppiであり、おおよそ現行の主力タブレット製品の解像度へと近付く。

オリジナルKindleはPaperwhiteの名称を冠して以降、リーディングライト搭載やディスプレイの視認性向上、プロセッサ強化によるレスポンス向上など、地味ながら読書端末としての基本機能強化に特に努めている。噂の次世代Paperwhiteでは解像度向上に加え、フォント改善でさらに文字が読みやすくなることを目指しているといわれており、盛り上がっているタブレット端末と比較しても遜色ない品質のものへと進化しつつあるようだ。