ソニー・ピクチャーズが、映画『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ企画を進めていることが明らかになった。
ソニー上層部は今回、2012年からマーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演で早くもリブート化されている『スパイダーマン』シリーズに登場する主要登場人物やヴィランなど、各キャラクターに焦点を絞ったスピンオフ映画を複数製作することで、同シリーズの「世界をさらに拡大する」ビジョンを明らかにしている。
ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントのマイケル・リントンCEOは今回開かれたアナリスト向けのQ&Aセッションで、「我々は『スパイダーマン』の世界をさらに拡大するという野心を強く抱いています。現在すでに複数の脚本開発が進行中です」と語った上で、ソニーはそのビジョンを実現するために「マーベルやディズニーとも緊密に提携している」と明かした。
ただ、それがただちに『スパイダーマン』がマーベル最新作『アベンジャーズ2』に登場するということを意味するわけではないが、2009年にマーベルを買収したディズニーが『スパイダーマン』シリーズに登場する全キャラクターの権利を保持していることから、商品化権で問題が生じるのではないかとデッドラインが報じている。
さらにザ・ラップの報道では、ソニーのエイミー・パスカル共同会長は、マーベル・コミックがコントロール下に置いている資産を今後ソニーが有効活用すると投資家に説明したという。パスカル会長は「我々はマーベルが保持するスパイダーマンの全キャラクター世界にアクセスするつもりです。それによって、新しいヒーローやヴィランを登場させる展望です」と語ったと言われている。
新たな進展も期待される『スパイダーマン』シリーズだが、来年4月公開予定のシリーズ最新作『アメイジング・スパイダーマン2』では、ポール・ジアマッティ演じるライノ、ジェイミー・フォックス扮するエレクトロ、クリス・クーパー演じるグリーンゴブリンなど原作コミックでおなじみの有名ヴィランが数多く登場する予定。
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