トレンドマイクロは22日、フィリピン中部に上陸し大規模な被害を与えた台風30号に関するオンライン詐欺が横行していると注意を喚起した。
台風30号による被災者支援に関する寄付額は、22日時点で政府および民間含め2億4,800万米ドル(約250億7,280万円)に上るという。同社はこの災害に便乗したオンライン詐欺として、偽のFacebookページから、決済サービス「Paypal」経由で寄付を募る事例を紹介している。
問題のFacebookページに訪れたユーザーは、偽の団体が管理するブログに案内され、Paypal経由で「寄付」をするよう促される。Paypalの支払い画面に誘導されてようやく、正規の慈善団体ではなく、見知らぬ個人のアカウントに送金することがわかるという。
このほか、台風第30号を件名にした、個人情報の提供や銀行振込を求める内容のスパムメールも発生しているという。同社では、こうしたオンライン詐欺の被害を防ぐため、「馴染みがある、もしくは信用できる団体に寄付する」「ソーシャルメディアやメールからの寄付金募集に注意する」「支払いサイトを慎重に調べる」とうい3点を留意点として挙げている。