「第34回 2013-2014 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の開票式・表彰式が23日、東京モーターショーの会場、東京ビッグサイトにて実施され、フォルクスワーゲン「ゴルフ」が今年のイヤーカー(大賞)に決定した。
新型「ゴルフ」は今年6月に日本で発売。フォルクスワーゲンの新しいモジュール戦略「MQB」の下で開発された初のモデルとなる。クリーンでシャープなデザインや先進の安全装備類などが高く評価され、発売以来5カ月の受注台数は約1万3,000台に及ぶという。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は同車の受賞理由について、「MQB」をはじめ、環境性能や安全性能を高める新技術などを挙げた上で、「クルマが本来持つべき運転する楽しさをいつでも味わうことができ、街乗りからロングドライブまで誰もが満足できる。いま日本のユーザーにいちばん乗ってほしいクルマ」と説明。1980年から始まる日本カー・オブ・ザ・イヤーの歴史において、輸入車が大賞を受賞するのは今回が初めてとなる。
表彰式では得票結果も公表され、新型「ゴルフ」は504点で、2位以下を大きく引き離した。受賞セレモニーに登壇したフォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役社長の庄司茂氏は、「得票結果を見て、0点が1人もおらず、すべての選考委員(60名)から評価いただいたことが、個人的に一番うれしい。ゴルフが幅広いユーザーをとらえ、各方面から評価されるクルマであることを表していると思います」とコメント。輸入車初の受賞を受け、「輸入車の物流、販売、整備などすべての仕事に携わる者にとって、大きな励みとなるはず。関係者の皆様に感謝したいと思います」と語った。
なお、日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、今回から部門賞も新設され、イノベーション部門賞に三菱「アウトランダーPHEV」、エモーショナル部門賞にマツダ「アテンザ」、スモールモビリティ部門賞にスズキ「スペーシア」とマツダ「フレアワゴン」が選ばれた。
特別賞は、「その年に特別なインパクトを与えた福祉車両、モビリティの発展に貢献した施策 / イベント、業界に貢献した功労者など」が対象となり、今回は「ダイハツ ムーヴ フロントシートリフト(福祉車両)」が受賞している。