既報のキーノート記事にもあったように、Windowsが様々な領域でその有用性を示し、我らに数多くの気付きを与えてくれた「The Microsoft Conference 2013」。ここでは、ビジネス領域におけるSurfaceの有用性が語られたセッションの様子をお届けしよう。
The Microsoft Conference 2013レポート
■キーノート&デモ「我々の生活を変えるクラウドOS時代」
■Windows 8.1 概要 -さらに進化した Windows
■他では聞けない! Windows 8.1がここまでPCを変えた! あなたの常識と認識をつい破る、最新Windowsデバイス
■マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて
■マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて -活用&管理編
Surfaceをテーマにしたセッションは2つあり、「マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて」と、「マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて -活用&管理編」だ。このうち前者については別記事でレポートしているので、プレゼンテーションの写真で簡単に振り返るだけにして、後者の「マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて -活用&管理編」を中心に紹介していきたい。
法人向けのSurface 2 Proはメモリが8GBに強化されているなど、コンシューマ向けとは若干仕様が異なる |
カタログスペックでは変更点がないように見える液晶ディスプレイ周りも、色彩表現性能が向上している |
Surfaceパワーカバーの登場は、ビジネス・コンシューマを問わず待ち望んでいる人も多いことだろう |
USBポートなど各種ポートを備え、PCとしての使い勝手も向上するであろうSurfaceドッキングステーション。端子類は背面に集約され、スッキリ省スペース化にも寄与するだろう |
写真左は「企業向けのカンファレンスには似つかわしくないかもしれないが」と前置きしつつ、描画性能の良さを示すためにゲームをストレスフリーでプレイ。写真右は画素数が高くなったカメラ性能のデモ。実際は照明を落とした中で行われており、暗所での実力を示した |
マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて -活用&管理編
「マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて - 活用&管理編」のセッションでは、主にSurface 2にスポットを当てプレゼンテーションが行われた。登壇した日本マイクロソフトの辻康博氏は、実際にオフィスワーカーがタブレット端末利用時に思う不満を分析。マウスが使えない、Excelのマクロが正しく再現されない、Flashを使ったWebサイトが閲覧できない…など、一般ユーザーでも感じることが、ビジネスシーンでも同様に不満として挙がっているという。一方、企業側から見たタブレット端末の導入においては、周辺機器との連携やユーザーの利便性、セキュリティに対して課題があると辻氏。しかし、Surface 2であれば、それらの課題を解決できると述べた。
タブレットを企業内の現場で使用するビジネスパーソンからの不満の声。うなずけるものも多いのでは? |
周辺機器との連携や使い勝手、セキュリティでの信頼性など、企業がタブレットに抱く不安や不満、課題をSurface 2なら解消できると辻氏 |
また、企業内においてSurface 2が持つ優位点を7つピックアップ。Windows RT 8.1による機能強化やOffice 2013 RTの存在はもちろん、既存の資産がそのまま使える周辺機器、キオスク端末化も可能なロックダウン機能、拡充目覚ましいアプリケーション展開も、ビジネス領域において有力な選択理由につながるだろう。それに加えて、堅牢なセキュリティ性能や管理のしやすさなどを加味すると、選択肢としてSurface 2の説得力が増す。また、デモンストレーションでは、企業ユースでは多用されるリモートデスクトップの実演、マルチ決済装置とPOSアプリを用いたモバイル決済の流れ、ユーザーにより使用用途を制限する事も可能なロックダウン機能の実演が行われ、数多くの聴衆の関心を集めていた。
「PCみたいなタブレット」でありながら、Surface 2はビジネス領域においても、そのポテンシャルの高さを発揮している姿をうかがい知ることができるセッションだった。