国内最大の自動車見本市「東京モーターショー2013」が、2日間のプレスデーとプレビューナイトを経て、11月23日からいよいよ一般公開。12月1日までの9日間にわたって開催される。2011年の前回に続き、会場は東京ビッグサイト。東西の展示棟全ホールを使っての巨大イベントだ。
さて、近年は"痛車"の存在も広く知られるようになり、アニメ好きでクルマ好き、という人もますます増えているのでは。そんな人なら絶対に要チェック! なのが、三菱自動車(西展示棟1F西2ホール)ブース。
昨年10月から放送されて萌え戦車ブーム(?)を巻き起こした人気アニメ"ガルパン"こと『ガールズ&パンツァー』とのコラボ企画を実施。『自動車道 三菱流』というスマホ用スペシャルアプリが用意され、ブースの展示をより一層楽しめるようになっているのだ。
このレポートでは、実際のブースでのアプリの使い方をご紹介しよう。
ガルパンの主人公「西住みほ」殿が、三菱自動車ブースの宣伝大使に!
"自動車道"というと、どうも常磐だの東北だのと連想してまうが、これは"ガルパン"の劇中に登場した戦車を用いる武道"戦車道"にならったネーミング。アニメの主人公である大洗女子学園あんこうチーム隊長、2年A組の「西住みほ」殿(CV:渕上舞)を三菱自動車ブースの宣伝大使に任命し、ユーザーに"三菱流"=三菱自動車ブースの展示内容を伝え、極めさせんとするアプリだ。
ブース自体はガルパン痛車が置いてある訳でもない通常の三次元空間なのだが、iPhoneかAndoroidスマホに『自動車道 三菱流』をダウンロードして持って行けば、アプリを通じて三菱自動車ブースはたちまち二次元の世界にコネクトされてしまうのだ!
ブースで「ARコンパニオン」機能を起動! ARみほ殿が展示車を解説
まず最初に、三菱自動車WEBサイトの「東京モーターショー スペシャルコラボページ」からアプリをダウンロードしてインストールしておくべし。
ブースに入ったらアプリを起動し、ホーム画面左側のメモボードから「フロアマップ」をチェックしよう。クルマのマークの上にあるサウンドアイコンをタップすると、車種名を声で教えてくれる。みほアイコンが付いているのが「ARコンパニオン」機能に対応したクルマだ。
「ARコンパニオン」は、東京モーターショーの三菱自動車ブースでのみ楽しめる機能。対応するクルマの近くにはイラストの描かれたスタンド状のARマーカーが置かれている。このイラストを画面内に捉えると、コンパニオンの制服姿のAR西住みほ殿が出現! それぞれのクルマについて説明しながら、様々なポーズや動きを見せてくれる。
世界初公開の「Mitsubishi Concept AR」。手前のイラストがARマーカー |
「ARコンパニオン」を起動してイラストを画面内に捉えれば、ARみほ殿が出現! |
カメラボタンをタップすれば、写真として保存できる |
ナイスなポーズを見せてくれたらシャッターチャンス。右側にあるカメラボタンをタップすれば写真が撮れる。ベストショットが撮れたら、TwitterやFacebookへ投稿してシェアすることも可能だ。
ちなみに、ブース内にある5つのARマーカー全てを読み取ると、ARカメラ用のスペシャルポーズが手に入るそうなので、スタンプラリー感覚でゲットしてみよう。
「ARカメラ」でお好きなポーズの記念写真を ― チェックインも忘れずに!
「ARカメラ」機能を使えば、ARマーカーがない場所でもARみほ殿を出現させ、好みのポーズで写真撮影ができる。ポーズは「ピース」「お辞儀」「待機」「手を振る」「座る」+スペシャルの「すやすや」で全6種類アリ。上下左右へのフリック操作で回転、ダブルフリックで移動、ピンチで拡大・縮小が可能。画面上の位置を調整して、気に入ったクルマと絡めたベストショットを狙ってみよう。
そうそう、忘れちゃいけないのが「チェックイン」! ブースにいる時にホーム画面左側にある「チェックイン」をタップすると、ARカメラに新機能として「スペシャルボタン」が追加されるのだ。これはガルパンファンならハズせない機能だゾ。
残念ながらビッグサイトまで行けない……という人も、ARカメラは使える。たとえば「座る」のポーズを選べば、愛車の助手席にARみほ殿が座ったショットを撮影することもできる。Twitterのハッシュタグ "#自動車道三菱流" には、すでにたくさんの画像がポストされているので、参考にしてみては?
なぜガルパン? そのココロは…… "すべては、たのもしい走りのために"
しかし、素朴な疑問として……アニメ作品も山ほどある中、なぜガルパン? あ、もしかしてグループ会社の三菱重工が戦車作ってるし……とかそういうつながりで!?
「いえいえ、それは全然関係ないのですが(笑)、若い人にもっとクルマに興味を持ってもらいたいというのが第一です。そこで、メカニックもこだわった人気作品ということで、ガルパンとのコラボを決めました」と答えてくれたのは、今回のコラボ企画の仕掛け人である、三菱自動車の宣伝担当・柴田さん。コラボ特設ページにはシルエットで登場しているお方だ。
"すべては、たのもしい走りのために。" "Drive@earth" というテーマを掲げる三菱自動車にとって、戦車と乗用車の違いこそあれど、パワフルに大地を駆け回るマシンというイメージで通じるところがあったようだ。また、魅力的な女子とメカが織りなすハーモニー(?)という点では、美女だらけのモーターショーにもバッチリはまっているのかも。
ともあれ、楽しみながら知らず知らずのうちに「自動車道 三菱流」をマスター(?)できる、かなりよくできたアプリなのは間違いなし。モーターショーに行く人も行けない人も、ゼヒ一度お試しあれ!