ソニーは11月21日(現地時間)、米カリフォルニア州においてエンタテインメント事業(映画分野、音楽分野)に関する投資家向けの経営説明会を開催。2014年度の経営数値目標と2016年度に向けた成長率目標を発表した。

2014年度は映画分野が売上高84億米ドル、営業利益率7.5%、音楽分野が売上高48億米ドル、営業利益率9.5%を目標数値として掲げている。また、2016年度に向けては、映画分やの売上高年平均成長率が1桁台前半~半ば(%、以下同)、営業利益年平均成長率が1桁台後半~10%台前半、音楽分野は売上高年平均成長率が横ばい~若干の上昇、営業利益年平均成長率が1桁台半ば~後半という目標数値が掲げられた。

なお、説明会では経営数値目標の発表に合わせて、現在実施している映画分野において人件費及び調達コストの事業改革施策について説明。約2億5,000万米ドルの削減を2015年度までに完了する予定であると発表している。前述の営業利益率の成長は、「これら事業改革によるもの」(ソニー広報)とのことだ。

2014年度の経営数値目標
映画分野 売上高:84億米ドル
減価償却費及び償却費・構造改革費用控除前営業利益率:9.0%
営業利益率:7.5%
音楽分野 売上高:48億米ドル
減価償却費及び償却費・構造改革費用控除前営業利益率:13.0%
営業利益率:9.5%
2016年度に向けた成長率目標(2012年度実績がベース、年平均)
映画分野 分野全体の売上高年平均成長率:1桁台前半~半ば(%)
上記の内訳 映画製作の売上高年平均成長率:横ばい~若干の減少
テレビ番組制作の売上高年平均成長率:1桁半ば~後半(%)
メディアネットワークの売上高年平均成長率:10%台前半~半ば
減価償却費及び償却費・構造改革費用控除前営業利益の年平均成長率:1桁台後半(%)
営業利益年平均成長率:1桁台後半(%)~10%台前半
音楽分野 分野全体の売上高1年平均成長率:横ばい~若干の上昇
上記の内訳 音楽制作の売上高年平均成長率:ほぼ横ばい
音楽出版の売上高年平均成長率:1桁台前半(%)
映像メディア・プラットフォームの売上高年平均成長率:横ばい~若干の上昇
減価償却費及び償却費・構造改革費用控除前営業利益の年平均成長率:1桁台半ば(%)
営業利益年平均成長率:1桁台半ば~後半(%)
※ 売上高は営業収入及びセグメント間取引を含むもの。また、減価償却費及び償却費・構造改革費用控除前営業利益は、米国会計原則に則ったものとは異なる。