11月12日に雑誌「猫ぐらし」2014年冬号が発売された。今回は、同雑誌を出版したアスペクトの編集部を取材した。
猫ぐらしとは
「猫ぐらし」は、アスペクト社が出版している猫の雑誌。8月12日に発売された前回の2013年秋号では、毛色別の猫の性格ガイドやご長寿猫などの特集が組まれている。猫好きなら共感できる「猫あるある」のネタや、漫画「獣医師はなこの信じられないホントの話」などもあり、エンターテイメント性の高い内容となっている。
猫ぐらしには、かわいらしい猫の写真が豊富に掲載されており、内容はもちろんのこと目にも楽しい。また、都内だけでなく瀬戸内海の猫島周遊などの取材記事もあるので、日本全国猫旅を擬似的に楽しむことができる。
値段は980円で、判型はA4変判、112ページ。2月、5月、8月、11月の12日に発売される。なお、定期購読はウェブからも申し込むことが可能。
猫ぐらし 2014年冬号には楽しい特集がいっぱい!
今回発売された2014年冬号では、様々な特集を楽しむことができる。
「プーチン大統領から贈られた猫――ミール」の特集では、ロシア原産のサイベリアンという猫を贈られて話題となった秋田県知事とその猫の姿を見ることができる。そのほか、秋田県かくのだて温泉の名物看板猫が紹介されている。
「猫ぐらし注目のユニークキャッツ」の特集では、ふてぶてしい顔がかわいらしい「どんこ」や、アメリカン・カールと言う種類の「はな」を取材。その暮らしぶりが紹介されている。
「京都猫街 おいでやす」の特集では、猫に出会える寺社やお茶屋街、看板猫がいるお店や猫雑貨店などが掲載。
なお、猫ぐらしに関する情報はFacebookやTwitterからも入手できる。
編集部を取材した
今回は、この雑誌の編集部を取材した。取材に応じてくれたのは、アスペクト編集部の勝浦基明さんだ。
――猫ぐらしという雑誌のコンセプトは何ですか?
スター猫や有名猫の写真やコラムを楽しめることがコンセプトです。読者層は40代の女性が中心なのですが、もちろん若い方々にも楽しめる内容となっております。
読者プレゼントコーナーもあるのですが、年代を問わず人気があったのは、い草を編んで作った猫ハウスである「猫ちぐら」や猫のスマホスタンドなどですね(勝浦さん)。
――この雑誌をつくるお仕事をされていてうれしかったことを教えてください。
猫と出会えたときはうれしいですね。京都や瀬戸内など、全国の猫スポットを渡り歩いているのですが、そう簡単には猫は見つかりません(笑)。警戒心の強い生き物ですから。じっと待ち続け、やっと猫を見つけたときは感激です。その上その猫がかわいいポーズをとってくれたら最高ですね。
それと、猫のお世話をしている人の優しさが猫から見えてくるのもうれしいですね。毛づやがよかったり、健康的な体つきをしていたり。
――逆に、大変だったことはありますか?
猫が見つからないとやはり大変です(笑)。その土地に住んでいらっしゃる方に、よく猫が出没する場所を教えていただいたりして乗り切っています。
――猫ちゃんのお写真がとてもかわいらしいですが、かわいく猫を撮るコツがあったら教えてください。
動物カメラマンの岩合光昭先生もおっしゃっていましたが、猫とコミュニケーションをとることが大切かなと思います。とにかく話しかけること。挨拶をしたり、猫のことをほめたり…。
また、写真の背景にももちろんこだわっております。場所が京都であれば、神社に猫がいることが伝わるような背景にしております。
――猫に関する旅行レポートなどの企画が満載ですが、どのようにして情報を集めるのでしょうか?
弊社のライターやカメラマンが、インターネット上の口コミや猫ブログなどを回遊して情報を集めております。また、もちろん他の猫雑誌様の情報も参考にさせていただいてます(笑)。
――編集者さんやカメラマンさんの皆様は、猫と一緒に暮らしていますか?
私の家に「くろちゃん」という猫がいます。もう17歳のおばあちゃんですが…。私はご飯係ではないので、くろにはご飯をあげないのですが、それでもなついてくれるのでとてもかわいいです。少しすい臓が弱ってきていますが、食欲旺盛でたくさんご飯を食べてくれます。
――今後は、猫ぐらしをどのような雑誌にしていきたいとお考えですか?
今まで力を入れてきた、「有名猫の素顔に迫る」といった特集はもちろんのこと、今後は捨て猫など、猫に関する問題も、目をそらさずに取り上げていきたいと考えています。そうした実情を伝えることで、助かる命があるかもしれません。
――これから猫ぐらしを買う人たちに向かって一言お願いいたします。
他の猫雑誌さんに負けないよう、有名猫のかわいらしい写真をどんどん載せていきたいと思っています。また、地方の地元にいる猫ちゃんなども紹介していきます。この雑誌を読むだけで、全国猫旅行をしているような気分になれると思います(笑)。書店で見かけた際は、是非お手にとって御覧下さい。カレンダーなどの付録も満載なので、楽しんでいただけると思います。
――ありがとうございました。