日本チェーンストア協会は21日、2013年10月のチェーンストア販売概況を発表した。それによると、10月の全国スーパーの売上高は既存店ベースで前年同月比0.5%増(店舗調整後、以下同)の1兆433億円となり、3カ月連続して前年を上回った。
3カ月連続プラスとなるのは1996年9~11月以来、約17年ぶり。食料品が好調だったことなどが影響した。
部門別の売上高を見ると、食料品は前年同月比1.8%増の6,591億円。このうち農産品は、相場高によりキャベツや大根などが好調だったほか、鍋需要により白菜などの季節野菜の売れ行きも良かった。果物では、りんご、柑橘類などは好調だったものの、ナシ、ぶどう、柿が不調。畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉に加え、ハム・ソーセージや鶏卵の動きも良かった。
衣料品は前年同月比5.7%減の1,039億円。紳士衣料は、スーツやドレスシャツが好調だったのに対し、ジャンパーやスラックスなどは不調。婦人衣料は、ブラウス・シャツの売れ行きは良かったが、パンツ・スカートなどが低迷した。
住居関連品は前年同月比0.4%増の2,121億円。日用雑貨品は、携帯ゲームソフト、ランドセルなどは好調だったが、ペーパー類は不調。家電製品は、エアコン、洗濯機などの動きは良かったが、液晶テレビ・ブルーレイレコーダー、デジカメは不調に終わった。
サービスは前年同月比10.7%減の34億円。ペット用品などのその他は同1.3%減の646億円となった。
調査対象は、会員企業58社、8,248店舗。