東京商工リサーチは21日、花と鳥のテーマパーク「神戸花鳥園」(兵庫県・神戸市)を運営する花鳥園が、11月20日付けで東京地裁へ民事再生法の適用を申請したと発表した。申請代理人は前山信之弁護士。

花鳥園は、 静岡県掛川市などで事業を展開している加茂元照氏が設立。2006年3月、神戸市のポートアイランド内に敷地約2万平方メートル、建物約1万4,300平方メートルの「神戸花鳥園」をオープンした。敷地内には四季の花を植え、インコやオウムといった鳥の飼育や猛禽類のバードショーなどを行っている。

同施設は、ピーク時の2008年3月期には年間入場者数約65万人を集め、売上高約12億8,000万円、当期利益約1億3,100万円を計上。しかし、それ以降はリーマン・ショック後の景気低迷の影響を受け、入場者数が減少するに伴い売上も低迷、2011年3月期には売上高が10億円を割り込んだという。その後も減収傾向に歯止めがかからず、4期連続の赤字を計上し、債務超過に転落するなど経営難に陥ったため、今回の措置となった。

負債総額は金融債務を主体に約14億円。なお、営業は継続している。