MP3形式のオーディオファイルの普及と共に、Windowsユーザーに愛用されてきたメディアプレーヤー「Winamp」が16年の歴史に幕を下ろす。NullsoftがWinampのダウンロードページにおいて、Winamp.comと関連するサービスを12月20日に終了させると告知しており、終了までに最新版をダウンロードするようにユーザーに促している。

Winampは、ユタ大学の学生だったJustin Frankel氏とDmitry Boldyrev氏が開発したMP3デコードエンジン搭載メディアプレーヤーから始まり、1997年にNullsoftからバージョン1が登場した。1998年リリースのバージョン2でプレイリスト機能を改良し、スキンやプラグイン機能を実装。MP3に対応するWindows用のメディアプレーヤーの代表的な存在に成長した。1999年にAOLが8000万ドルでNullsoftを買収。2000年に登録者数が2500万人を超えた。しかしながら、AppleがWindows版のiTunesの提供を開始し、MicrosoftがWindows Media Playerで対抗し始めると、Winampの人気は下火になってアップグレードのペースが減速。2003年末リリースのWinamp 5.0が最後のメジャーバージョンアップになった。最新版はWinamp 5.66で、Windows 8をサポート、日本語を含む16言語に対応する。