パイオニアは20日、同社製光学ドライブやUSB機器をつなぎ、PCからワイヤレスで動かせるIEEE802.11a/b/g/n対応のワイヤレスドック「APS-WF01J」を発表した。価格はオープンで、店頭予想価格は15,000円前後。11月下旬に発売予定。

ワイヤレスドック「APS-WF01J」

本体のUSB 2.0ポートにBDドライブやUSB機器を接続し、Wi-Fi経由でPCからBDソフトウェアの再生や、USB機器が使用できるワイヤレスドック。同社が9月に発表したWi-Fi接続のポータブルディスクドライブ「BDR-WFS05J」から、ワイヤレスドックを独立させた製品となる。USB機器を有線のようにワイヤレスで使用できる「高速USB仮想化技術」を搭載し、PCとUSB機器の接続で発生するケーブルの取り回しや設置スペースの問題を気にせず、USB機器を利用できることがメリット。

本体にはアクセスポイントモード(APモード)と、ステーションモード(STモード)を備え、APモードではWindows PCなどから直接本体にアクセスし、光学ドライブ内のBDディスクなどを再生できる。ステーションモードはルータ経由でPCと接続するもので、PCでインターネット接続を維持しながら、本体と接続したDVD再生などを楽しめる。APモードとSTモードの同時利用は不可。

なお、同社調べによると、IEEE802.11n(40MHz帯域幅)接続時のAPモードでの実効速度は70MbpsでBD・DVDの再生が可能。STモードでは35Mbpsとなり、BDは不可だがDVDの再生が可能という。

ドック本体に接続したUSBメモリやHDDなどの機器を使用する場合は、同梱するWindows向けのワイヤレス専用接続アプリケーション「Pioneer Wireless Connect」を、Windows搭載タブレット端末やPCにインストールする。複数の端末にインストールした場合は、ユーザーを切り替えてUSB機器を使用できる。

「Pioneer Wireless Connect」の対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS 10.9~10.9。Macでの使用には、同日より提供するMac用の「Pioneer Wireless Connect」を、同社Webサイトからダウンロードする必要がある。

USB機器と本体の接続はUSB 2.0。PCとの接続はIEEE802.11a/b/g/n準拠無線LAN(2.4GHz/5GHz)。暗号化方式はWEP、WPA、WPA2に対応する。本体サイズはW118×H35×D142mm、重量は200g。電源はACアダプタ。

対応BDドライブは、同社製ドライブBDR-XU02J、BDR-XU02JM、BDR-XS05J、BDR-XD04J、BDR-XD04BK、BDR-XD04 W、BDR-XD04R、BDR-XD04BK/LE。

ワイヤレスドックの接続イメージ