「妊娠中、あなたはシートベルトを着用していますか?(していましたか?)」(自家用車を自分で運転する際 n=669)

妊婦用シートベルト補助器具を販売するエムエルジェイはこのほど、「妊娠のシートベルト使用状況」に関する実態調査の結果を公表した。同調査は、8月16日から21日にかけて、妊娠もしくは1年以内に出産経験があり、車の運転・乗車する機会がある女性1,000名に対してインターネットを通じて実施した。

低い装着率に対策は?

「妊娠中、シートベルトを着用しているか(していたか)」と聞いた。「必ず付けている」との回答が、「自家用車を自分で運転する際」は93.3%だったが、「他人が運転する自家用車に同乗する際」は67.5%に、「タクシーに乗車する際」は16.4%という結果となった。

「妊娠中、あなたはシートベルトを着用していますか?(していましたか?)」(左:他人が運転する自家用車に同乗する際 n=928)、(右:タクシーに乗車する際 n=159)

「妊娠中、シートベルト着用時に不快感を抱いたことはあるか」と聞いたところ、「あった」との回答が75%となった。また、「妊娠中、シートベルトを着用することに対して不安を感じたことはあるか」には、ほぼ半数が「あった」と回答した。

「妊娠中、シートベルト着用時に不快感を感じたことはありますか?」(n=1,000)

「妊娠中、シートベルトを着用することに対して不安を感じたことはありますか?」(n=1,000)

ほとんど知られていない補助具の存在

「妊婦用のシートベルト補助具があることを知っているか。また、使ったことはあるか」と尋ねたところ、「知らない」は57.8%に、「使ったことがない」との回答は、95.9%という結果となった。

「妊婦用のシートベルト補助具があるのをご存知ですか? また、使ったことはありますか?」(n=1,000)

同調査の結果から、「3点式シートベルトは腰ベルトが妊婦の腹部上部にかかりやすく、不快感や胎児の圧迫が心配で着用率が低いままであることがうかがえる」と同社。また、「交通事故での胎児死亡の主な原因は、衝撃による胎盤剥離もしくは子宮破裂とされている。さらに、3点式シートベルトを適切にすれば、事故を防げることが分かっていることから、正しい知識を伝えていくことが大事」としている。