女優・能年玲奈が主演を務めたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のサウンドトラック第3弾『あまちゃんアンコール』が、12月25日に発売されることが19日、明らかになった。
シリーズ3枚目のサントラとなる本作は前2作と同様、音楽担当の大友良英による全曲解説付きで、2枚組全67曲を収録。「あまちゃんオープニングテーマ」や「潮騒のメモリー」、「暦の上ではディセンバー」、「地元に帰ろう」のインスト別バージョンに加え、ドラマの名シーンを彩りつつもサウンドトラック1・2では収められなかった数々の名曲が収録されている。
10月に発表された「東京ドラマアウォード2013」では、連続ドラマ部門で7冠を獲得し、さらに特別賞を大友が受賞するなど、放送終了後も何かと話題が絶えない『あまちゃん』。大友もその盛り上がりに浸り続けている一人だった。「あまちゃんはお祭りだったと思います」とその社会現象を振り返りながら、「震災後、なにかをやれば不謹慎といわれ、特に被災地の人が楽しいことをやるのに、なんとなく、やりにくさみたいなものがあったときに、やっとみんなが世代や住んでる地域も越えて一緒に笑えるようになったお祭りみたいなもんだったんだと思います」と分析する。
さらに大友は、「あまりにも祭りが楽しかったおかげで、音楽をつくっている人間もあまロスになってます」と明かす。通常であれば、1つの作品を終えると振り返ることもない大友であるが、反響が大きかったことが"あまロス"に。番組終了後にも関わらず取材オファーが寄せられ、さらには「大友良英&あまちゃんスペシャル・ビッグバンド」のコンサートツアーで全国各地を回り、「あまちゃんからなかなか離れることができません」。
そんな自分を、「なんだか卒業のタイミングを逃してしまった落第生みたいです」と例えつつも、「おかげで、みなさんと一緒にあまちゃんの余韻を楽しむようにコンサートを楽しんだり、こうしてサントラの第3弾をつくることができました」とうれしそうに語る。最終的に200を超える楽曲を書き、300以上のテイクを重ねて録音した『あまちゃん』の音楽が、本作でよみがえることとなる。
サウンドトラック第3弾『あまちゃんアンコール』は、通常盤(3,200円)と初回生産限定盤(3,500円)となるコレクターズエディションの2形態で発売。初回生産限定盤には、前2作を収納できる「あまコレBOX」が特典として付いてくる。