米NVIDIAは18日(現地時間)、米国コロラド州・デンバーで開催中のスーパーコンピュータ分野の国際会議「SC13」において、スーパーコンピュータ向けの新ハイエンドGPU「NVIDIA Tesla K40」を発表した。
「Tesla K40」は従来よりスーパーコンピュータ向けに提供するGPU「Tesla K20/K20X」の上位に位置する製品。GPUコアは同じGK110コアをベースとするが、CUDAコア数はTesla K20Xの2,688基から2,880基に増加した。
GK110コアは192個のCUDA Coreから構成するSMXを15基有している。Tesla K20Xではそのうち1基を無効化した14基を使用しているが、対するTesla K40では15基すべてを使用しているためCUDA Core数が増加している。
ベースクロックもTesla K20Xの732MHzから745MHzに引き上げたほか、Tesla K40では新たに熱に応じてクロックを上げるGPU Boostに対応。Boost時は810MHzあるいは875MHzまでクロックが向上するという。
このほかのスペックとして、倍精度浮動小数点演算のは1.43TFLOPS、単精度は4.29TFLOPS。メモリクロックは3GHz、メモリバンド幅は288GB/s、メモリ容量は12GBと倍増した。接続インタフェースはPCI Express 3.0に対応した。