ハリウッド俳優のキアヌ・リーブス、真田広之、柴咲コウ、浅野忠信、菊地凛子、赤西仁、カール・リンシュ監督らが18日、都内で行われた映画『47RONIN』の来日記者会見に出席した。
同作は日本の史実をベースとしつつも、まったく新たなイマジネーションとCG映像を用いて制作された"未体験の忠臣蔵"ともいうべき作品。吉良(浅野忠信)と謎の妖女ミヅキ(菊地凛子)の陰謀により、尊敬する主君とサムライの身分を奪われた大石(真田広之)率いるサムライたち。姫のミカ(柴咲コウ)にも吉良の毒牙が迫り、大石とともに素性不明の混血の男カイ(キアヌ・リーブス)が立ち上がる。圧倒的な数の敵軍に対し、味方はわずか47人。決死の戦いに臨むRONINたちははたして主君の仇を討てるのか。
5年ぶりの来日となったK・リーブスは「東京に戻ってこられてうれしいです。しかもこの作品を携えて戻って来られた事がとても光栄です。素晴らしいキャストやアーティストの方々と良い仕事ができました。ぜひ映画を楽しんでください」と挨拶。また、同作でハリウッドデビューしたふたりは「ほんとにこの映画のなかで貴重な体験をさせていただきまして、光栄です。すごく心に残る撮影期間でした」(柴咲)、「おはようございます。赤西で、、、ござる」(赤西)とあいさつし、ともに"ハリウッド映画の来日記者会見"デビューを果たした。
同作の制作について、C・リンシュ監督は「東洋の題材を西洋のフィルムメーカーである我々が映画にできるのかという壮大なプロジェクトだった」とその重圧を説明。赤西は「監督やキアヌがやりやすい環境を作ってくれた」と前置きしつつも、「そこまで緊張しませんでした」と初のハリウッド方式での撮影にも動じない強心臓っぷりをアピール。柴咲は劇中で着用した華やかな衣装について「色彩や形にこだわって作り上げていったのですが、そういう工程も初めての経験で楽しかったです」といつもとは違った映画制作の現場を楽しんだ様子だった。一方、ハリウッド作品常連組の菊地は「妖女というか魔女」と自身の役柄を説明し、「オリジナルの役だったので、役作りも自由に楽しませてもらいました」と振り返った。浅野は「この映画は浅野家の話ですよね。なのに吉良(役)だったのでビックリしました」と話し、会場を沸かせた。
さらに、真田はK・リーブスについて「彼は世界的なビッグスターでありながら、良い意味で、普通な人というか、シャイで謙虚な心がある人」と表現し、「自分に厳しく人に優しい彼は、まさにカイという役にぴったりでした」と同作でのカイ役がハマリ役だったと話すと、K・リーブスは「このプロジェクトに入る前、真田さんと初めて会ったときに、彼はこの作品の題材のビジョンを"シンプル&ディープ"とおっしゃっていました。その言葉が私を支えてくれました。また、彼は素晴らしい俳優で、驚くような大石像を作り上げてました。全ての人に気を配り、献身的な姿はまさに大石でした。彼のような師匠に助けていただきとても光栄です」と真田を絶賛した。
映画『47RONIN』は12月6日より全国公開。