中小メーカーの94%が課長クラスの育成に課題! -教育研修も強化予定

トランストラクチャは、上場及び未上場企業の人材育成担当者を対象に「人材育成計画の策定や課題」に関する調査を実施した。調査は10月11日～24日にかけて行われ、124社から有効回答を得た。

58%の企業は教育研修を強化する予定

まず最初に、人事部門として、今後教育研修を強化していく予定かどうかを尋ねたところ、58%の企業が「強化していく予定」と回答した。「現状維持」は38%、「縮小していく予定(又は実施しない)」は4%となっている。企業規模・業種別で比較すると、「強化していく予定」が最も多かったのは300名以下の中小メーカー(72%)だった。

約半数の企業が教育研修にズレを感じている

次に、現在実施している教育研修は人材育成課題を反映した内容になっているかどうか聞くと、「反映した内容になっている」は48%、「一部ズレが生じている」は45%、「大きくズレが生じている」は6%だった。過半数の企業で「ズレ」を認識しながら教育研修を実施しているようだ。

現在、大きな育成課題があると考えているクラスについて尋ねると、「課長クラス」が64%と、他を圧倒する結果となった。特に中小メーカーでは「課長クラス」と回答した割合が94%と突出して高い。同じ管理職でも「部長クラス」に課題を感じている企業は30%と課長クラスの半分以下となっている。