カリフォルニア プルーン協会は、糖尿病の予防と克服に向けて闘うことを呼びかける「世界糖尿病デー(11月14日)」に、予防に効果的と思われる食べ物について発表した。
日本をはじめ世界でも急増中の「糖尿病」
日本糖尿病学会の調べでは、日本の糖尿病患者数は約890万人で、予備軍を含めるとおよそ2,210万人と推定されている。世界全体では3億6,600万人が糖尿病にかかっていると推定され、その数は世界全体で2030年までにおよそ5億5,200人に増えることが見込まれてるという。
「世界糖尿病デー」は、世界的に糖尿病患者が激増する中、2006年に国連が公式に認定した。同日には予防法や正しい知識についての情報を発信しており、今回は『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』誌(8月29日)に発表された研究を紹介している。
研究レポートによると、ドライフルーツを含む各種果物およびフルーツジュースの摂取と2型糖尿病リスクとの相関に有意差が見られた。フルーツジュースの摂取量が多いと2型糖尿病リスクが増大するという相関が判明したが、フルーツジュースの代わりに未加工の果実を摂取するとリスクは低減したという。
特にプルーンはその傾向が顕著で、週に3回摂取するフルーツジュース(数種類の果物)を未加工のプルーンに替えると、2型糖尿病リスクが18パーセント低減することが明らかとなった。
カリフォルニア プルーン協会の栄養士ジェネット・ヒッグスは「ジュースは糖分が多く含まれているものがある一方、食物繊維は取り除かれている。多くの人はジュースが未加工の果実と単純に置き換えられるものではないとは知らず、手軽なジュースに手を伸ばしてしまう」と語った。
さらに「生かドライの果実のかわりに手軽なフルーツジュースを選ぶというのは、健康リスクの増大につながるおそれがあります」とコメントしている。