愛猫の泌尿器系疾患の発症季節は?

花王は6~7月にかけて、1歳以上の猫飼育者を対象に「猫の泌尿器系疾患の発症状況と冬場のトイレ環境」について調査を実施。2,697名から有効回答を得た。

冬場は猫の泌尿器科系トラブルが増加

まず、猫が泌尿器系疾患にかかったことのある猫オーナーに発症した季節を尋ねたところ、最も多い季節は「冬」(28%)だった。春(14.2%)、夏(14.9%)、秋(10.7%)と比べると、冬は2倍以上も発症しやすい季節であることがわかった。

次に、冬場の猫トイレ設置場所の温度環境について聞いた。すると51.8%とおよそ半数が「寒い場所に設置している」と回答。「暖かい」もしくは「やや暖かい」場所と答えたオーナーは、わずか22%だった。気をつけていることを尋ねると「周囲を段ボールなどで囲って風よけにする」など、トイレを暖かくする工夫をしている人も多く見られた。

冬場の猫トイレ設置場所の温度環境は?

冬場、猫が好む場所について尋ねると「暖かい場所」と答えた人は93.4%と圧倒的だった。しかし半数以上の猫トイレは、寒い場所に設置されている。

寒くなると猫の泌尿器系の病気が増えるが、それはトイレの我慢など、濃い尿が長時間、膀胱に溜(た)まりやすくなるのが原因と言われている。同社はトイレを我慢する原因として、トイレ環境が影響していると考えられるとし、猫が排尿をしやすいように配慮することも必要と述べている。