イオンモール幕張新都心(12月20日にオープン)で11月17日、「イオン ふるさとの森づくり」植樹祭および、植樹1,000万本達成記念碑除幕式が行われた。「イオン ふるさとの森づくり」とは、イオンの店舗が地域に根ざし、緑あふれる憩いの場になるようにという思いから、イオンの従業員が地域住民とともに行っている植樹活動。
のべ100万人で1,000万本の植樹を達成
この活動は、新店の敷地内等に苗木を植樹するというもの。1991年のマレーシア、ジャスコマラッカ店(現イオンマラッカショッピングセンター)の開店時に始まり、国内ではジャスコ新久居店(現イオン新久居店)を始め、新店がオープンするたびに行われてきた。12月20日にオープンするイオンモール幕張新都心店にて、1,000万本を達成するという。
これを記念し、式典は森田健作千葉県知事と熊谷俊人千葉市長を迎え、多数の参加者とともに、晴天のもと行われた。
主催者のイオン名誉会長相談役 岡田卓也氏は、「1990年頃、あと10年で21世紀がはじまるというときに『21世紀とは水と緑の時代』と考え、イオン環境財団を設立しました。遠くは、ケニヤや、中国の万里の長城では100万本の木を、マレーシア、ラオス、ベトナム、カンボジア等でも植樹をずっと続けてきました。今日は1,000万本の記念日です。皆さんが植えた1本が、1,000万本目だと思ってください」と語った。
さらに、喜寿の祝いに詩人の谷川俊太郎氏から「木を植える」という詩を書いてもらい、社員から贈呈されたエピソードも披露。挨拶では、谷川氏の詩の朗読も行われた。この詩を贈られ、さらに植樹活動への情熱が高まったという。
千葉県知事森田健作氏は、晴天の空をあおいで「イオンの優しさが千葉を暖かく包んでくれています。親日家のタイからの観光客も増えていると聞きます。イオンモールに足を運んでくれるでしょう」とエールを送った。
熊谷千葉市市長は、「さまざまな地域活動を支えてくださっていることに感謝しています。千葉市も幕張新都心店のオープンを楽しみにしております。社会や地域に笑顔をもたらしてくれることを願っています」と語った。
未来へ向けて木を植えること
会には、植樹活動を長年支援してきた、生態学者の横浜国立大学名誉教授宮脇昭氏も参加。「イオン環境財団は1991年から、海外でも国内でも植樹活動を行ってきました。岡田氏に『木を植え、命を守り、地域の皆さんの未来のため、ふるさとの森活動を今後も続けますか?』と聞いたところ、『必ず続けます』と答えられた。これからも、40億年続いてきた緑を守り、本物の森を作っていきたい」と、20年を振り返り、感慨深げに語った。
さらに、イオン気仙沼店からは、会場に設置された巨大モニターで「東北復興イオンの森里親運動」への協力を呼びかけた。
イオンチアーズクラブの子どもたちは、イラストが描かれたボードを手に、植樹方法を説明していた。イオンチアーズクラブとは、イオンの店舗を中心に、行政やNGOなどの協力団体とともに、子どもたちに向けて環境教育活動を行っているとのこと。
植樹活動には、家族連れなどの地域住民と、イオンの従業員も一体になって参加。この日植樹した苗木は、地域に自生するスダジイ、タブノキ、ヤブツバキなど42種、50,000本に及ぶという。森田県知事や熊谷市長も、長靴姿で植樹に加わった。
記念碑の除幕式には、森田都知事や岡田会長とともに、中国、ASEANからのチームと、イオンチアーズクラブの子どもたちも加わった。
イオン社会福祉基金による福祉車両贈呈式も開催
今回の式典と植樹祭の前には、イオン社会福祉基金による福祉車両の贈呈式も行われ、千葉市の障がい者福祉施設「ディアフレンズ美浜」へ、福祉車両が贈呈された。
イオン社会福祉財団とは、イオングループの労使が協調して地域社会へ参加するという理念のもと、障がい者の自立支援と福祉の向上のために設立されたもの。現在ではイオングループ82社、約5,700名が加入し、従業員一人あたり毎月50円ずつ積み立てて運営している。
イオン代表執行役副社長グループCOO森美樹氏よる挨拶では、「福祉車両の贈呈は、1997年設立のイオン社会福祉基金30年目にあたる2006年度に始まりました。今年で42台目になります。地域のみなさんに、少しでも力になれれば。今後もお客さまに喜ばれる商品を揃えるだけでなく、美浜地区の地域とともに発展していきたい」と語った。
その後、イオングループ労働組合連合会、新妻健治会長により、社会福祉法人 春陽会 ディアフレンズ美浜、中村政子施設長に車両の目録が手渡された。ディアフレンズ美浜、臼井日出男理事長からは、感謝状が贈られた。