不動産経済研究所は18日、2013年10月の首都圏マンション・建売市場動向を発表した。それによると、マンションの新規発売戸数は前年同月比21.4%増の3,506戸となり、6カ月連続で前年を上回った。なお、前月比では41.3%減少した。
地域別発売戸数を見ると、東京都区部が1,854戸(全体比52.9%)、都下が222戸(同6.3%)で、東京都のシェアは59.2%。このほか、神奈川県が794戸(同22.6%)、埼玉県が356戸(同10.2%)、千葉県が280戸(8.0%)となった。
新規発売戸数に対する契約戸数は2,790戸で、月間契約率は79.6%。前月比では3.9ポイント減少したものの、前年同月比では6.9ポイント増加した。地域別契約率は、都市部が84.1%、都下が82.4%、神奈川県が81.2%、埼玉県が63.5%、千葉県が62.9%。
1戸当たり平均価格は4,909万円で、前月比では135万円(2.7%)の低下、前年同月比では691万円(16.4%)の上昇。1平方メートル当たり単価は71.1万円で、前月比では横ばい、前年同月比では10.2万円(16.7%)上昇した。
地域別平均価格は、東京都区部が前年同月比21.7%増の5,801万円、都下が同5.6%増の4,427万円、神奈川県が同2.1%減の4,012万円、埼玉県が同2.0%増の3,655万円、千葉県が同4.4%増の3,517万円。1平方メートル当たり分譲単価は、東京都が同16.2%増の86.8万円、都下が同7.7%増の61.7万円、神奈川県が同1.2%減の57.4万円、埼玉県が同6.2%増の51.2万円、千葉県が同1.8%増の46.0万円となった。
即日完売は281戸(全体比8.0%)で、フラット35登録物件戸数は3,171戸(同90.4%)。10月末現在の翌月繰越販売在庫数は3,771戸で、前月比では240戸減、前年同月比では748戸減となった。
一方、建売住宅の新規発売戸数は473戸となり、前年同月比では65.4%増、前月比では12.1%減少した。
地域別発売戸数を見ると、東京都区部が100戸(全体比21.1%)、千葉県が143戸(同30.2%)、埼玉県が147戸(同31.1%)、神奈川県が83戸(同17.5%)、茨城県はゼロだった。
新規発売戸数に対する契約戸数は259戸で、月間契約数は54.8%。前月比で3.8ポイント減少したものの、前年同月比で12.1ポイント増加した。地域別契約率は、東京都が60.0%、千葉県が54.5%、埼玉県が53.1%、神奈川県が51.8%。
1戸当たり平均価格は4,512.9万円で、前月比では151.9万円(3.5%)の上昇、前年同月比では24.2万円(0.5%)の低下。地域別平均価格は、東京都が6,120.5万円、千葉県が3,743.2万円、埼玉県が3,603.3万円、神奈川県が5,513.0万円となった。
即日完売は26戸。10月末現在の翌月繰り越し販売在庫数(発売後6カ月以内)は831戸で、前月比では35戸増、前年同月比では20戸増加した。