12月27日に公開されるアニメーション映画『劇場版 HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-』の入場者特典として、書道家・武田双雲氏が手がけた「ハンター十ヶ条」手ぬぐいが、全国50万人にプレゼントされることが明らかになった。
NHK大河ドラマ『天地人』や映画『北の零年』など、数多くの題字を手がけている武田氏は、世界中で書のパフォーマンス活動を広げ、音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーションでも注目を集めているが、今回のコラボは武田氏自身が『HUNTER×HUNTER』はもちろん、原作者・冨樫義博氏の代表作『幽☆遊☆白書』からの大ファンであることから実現したという。
武田氏は「どんどん面白くなるから中毒になって止められない。誰が読んでも面白いっていう王道さと、考えも付かないようなオリジナリティを持ってくる斬新さのバランスがとにかく素晴らしい。それに、敵を含めてすべてのキャラクターを愛せちゃうのも凄いですよね。善と悪の曖昧さという難しい哲学性さえも好きにさせてくれる」と『HUNTER×HUNTER』の魅力を熱く語りながら「僕は元々『幽☆遊☆白書』が大好きだったので、冨樫先生の作品に参加できて素直にうれしいです」と、富樫氏のファンであることを告白。今回の映画も「"ハンター協会の闇"がテーマなんですよね。今まで謎に包まれていた協会の歴史が描かれている……ゾクゾクしますね! 本当に楽しみです!」と期待を寄せている。
「ハンター十ヶ条」とは、主人公のゴン・フリークスやキルア・ゾルディックが所属するハンター協会が定めたルールで、入場者プレゼントの「ハンター十ヶ条」手ぬぐいには、すべてのハンターが守るべき使命が記されている。また、本作はまさにハンターの「心」について書かれた条文"其乃四"「ハンターたる者 同胞のハンターを標的にしてはいけない」が物語のキーとなっているという。また、最強のハンターと言われ、今回の映画でも最重要キャラクターであるハンター協会会長・ネテロは、"心"という言葉をとても大切にしており、本気で戦う時に身に付ける勝負服に「心」の文字を入れ、また自ら興した武道も「心源流」と名付けている。
今年1月には初のアニメーション映画であり、劇場版第1弾『劇場版HUNTER×HUNTER~緋色の幻影(ファントム・ルージュ)~』が公開され、興行収入12.1億円という大ヒットを記録。その第2弾となる本作は、主人公のゴン・フリークスやその仲間キルア・ゾルディックたちが所属する「ハンター協会」の闇の歴史と、全ハンターを巻き込む大事件、そしてハンターたちが操る特殊能力「念」を駆使した壮絶なバトルが描かれる。公開中のビジュアルには、ハンター協会会長にして最強の念の使い手・ネテロが描かれており、物語に大きく関わってくるという。ネテロは、すでにキメラ=アント編で死亡しているため、物語にどのような形で関わるのかも見どころとなる。
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