トレンドマイクロは15日、iPhoneなどiOSデバイスをクラッシュさせ、デバイスを強制再起動させるファイルを含んだURLが、Twitter上のツイートなどで拡散しているとして、公式ブログ上で注意を呼びかけた。
同社では、Twitter上のツイートや各種メッセンジャーのメッセージなどで、iOSデバイスに問題を起こすURLを確認。URLに含まれたファイルは、拡張子がMovの動画ファイルとなっており、該当URLにiPhoneでアクセスすると、強制的にiPhoneを再起動させ、iOS 7では再起動前にブルースクリーン状態になることもあったという。
同ファイルを詳細に調査した結果、問題のファイルはヘッダ構造が一部欠損しており、この破損のためにiOSでは再生できず、再起動を誘発したと同社は推測している。
また、同ファイルは「FFmpeg」という動画変換エンジンにより、動画形式の変換が行われたファイルであることも判明。一連の解析から、同ファイルは何らかの変換エラーにより偶然発生し、それが悪用されたものだと、同社はみている。ただし、偶発的なエラーの発生後に、新しい脆弱性攻撃コードが作成される恐れもあり、注意を呼びかけている。