米Microsoftは11月14日(現地時間)、同社公式ブログのThe Official Microsoft Blogで、Windows 8およびWindows 8.1、Windows Phone 8においてFacebookログインAPIを実装すると発表した。
現在多くのソフトウェアやサービスは、一つのアカウントで複数のサービスを利用可能にするシングルサインオンを利用しているが、Windows OSがFacebookのログインAPIをサポートすることで、登録や認証、ログオンをワンクリックで可能にするという。また、ログイン後は他のWindowsストアアプリおよびWindows Phoneアプリでも同様の認証が利用されるため、ユーザーの負担は大きく軽減する。
「2012年のJanrainによる調査では、回答者の92%は独自のユーザーアカウント作成を煩雑に感じ、アプリケーションの使用を避けることがわかったが、Facebookアカウントを利用することで、アプリケーションの使用率は70%を超える」と、同社のコーポレートバイスプレジデント兼デベロッパー&プラットフォームエバンジェリズムグループの統括責任者であるSteve Guggenheimer(スティーブ・グッゲンハイマー)氏は、FacebookログインAPIをサポートする重要性を強調した。
他の同社公式ブログも記事を更新し、ソフトウェア開発者向けのWindows App Builder Blogでは、FacebookログインAPIを利用する具体的な手順を解説している。なお、Windows Phone 8は現在ベータ版だが、60日以内に正式版を発表する予定だ。
また、本機能の発表に伴い、FoursquareやAdobeが本機能を利用することを表明したという。Guggenheimer氏は、シングルサインオンシステムとして競合するMicrosoftアカウントにも触れ、「Facebookログインのサポートは、コンシューマー向けの機能であり、企業で利用されているActive Directoryのため、我々はMicrosoftアカウントへ100%専念する」と述べた。