厚生労働省は11月14日、平成25年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況を発表した。調査方法は全国都道府県で調査票を配布し、対象事業所が記入。77,909事業所を対象とし、新規学卒者の6月分の賃金について7月に調査を行った。
大卒初任給は前年を下回る
学歴別にみると、大学卒の初任給平均(男女計)は19万8,000円と前年を下回った。高校卒も15万6,000円と、対前年増減率は-1.2%に。一方、大学院修士課程修了(22万8,100円)、高専・短大卒(17万2,200円)は前年を上回る結果となった。
企業規模別の初任給をみると、大学卒大企業(常用労働者1,000人以上)の女性、高校卒大企業の男性、大学院卒小企業の男性、大学院卒大企業の女性などが前年より上回る結果に。企業規模間での格差を見ると、大学卒、高校卒で全体的に拡大傾向にある。
大学卒の初任給が高かった産業、低かった産業
主要産業別の初任給について、大学卒では男女ともに情報通信業(男性21万2,200円、女性21万800円)、学術研究、専門・技術サービス業(男性20万8,000円、女性20万5,200円)が高い結果に。
一方、初任給が低かった産業は、男性は医療、福祉(18万9,600円)、運輸業、郵便業(19万800円)。女性は運輸業、郵便業(18万3,600円)、金融業、保険業(18万8400円)、宿泊業、飲食サービス業(18万8,400円)となっている。