iPhone 5s/5cを購入した人、あるいはiPhone 5を使い続けている人にとって、「どんなケースをつけるのか」は永遠のテーマといっても過言ではない。……いや、それは過言だったかもしれないが、とにかくケースをつけるorつけないというのはどうでもいいようでけっこう重要な問題だったりする。
というのも、ケース無しの状態でデザインが完成されているiPhoneに何かしらケースをつけるということは、少なからず見た目を犠牲にすることにつながりかねないからだ。なので理想をいえばそのまま裸で使いたいところなのだけど、そうすると今度はぶつけたり落としたりしたときが怖すぎる。ええい、いったいどうしたらいいんじゃ!
そんなことを考えながらすっかり迷えるケース羊状態になっていたところに、タイミングよく編集部からSPIGEN SGPのiPhoneケースが7つ届いた。SPIGEN SGPといえばスタイリッシュなiPhoneケースを数多く発売しているアクセサリメーカーである。これはちょっと期待できそうだ。
さっそく見てみると……おっ! このケースたち、なかなかいいんじゃないの? 7つとも良い感じにシュッとしているし(昭和の表現)、ギラギラしすぎない光沢感がいい具合の高級感を醸し出している。
せっかくなので、7つのiPhoneケースをすべてレビューしつつ、それぞれどんな人におすすめできるかを考えてみよう。
まずはこれ。iPhone 5sとiPhone 5に対応した『ウルトラ・シン・エア』のシャンパン・ゴールドカラーだ。ウルトラ・シン、つまり「超スリム」というだけあって、iPhoneへのフィット感がすごい。色がシャンパン・ゴールドなので本来はゴールドモデルかホワイトあたりが似合うのだろうけど、手元にiPhone 5のブラックしかないのでそれを入れてみた。
これはこれで悪くない気がする。iPhoneのフォルムにぴたりと沿っているので、あまりケースをつけている感じが出ないのだ。ゴールドはとにかくゴージャスな色だし、それでいて無駄にギラギラしていないので上品でもある。ビジネスや飲み会などでさりげなく主張するのにぴったりだ。
続いては側面だけを覆う、いわゆるバンパータイプのiPhoneケース『ネオ・ハイブリッド EX スリム』だ。バンパーだとiPhoneの背面がそのまま見えるので、ボックス型よりもiPhoneらしさを殺さない。これもシャンパン・ゴールドモデルなので、基本的にはゴールドやホワイトモデルと合わせたいところだ。
装着しようとしてちょっと驚いたのは、バンパーが2重構造になっていること。ゴールドのバンパーの中にシリコン製の白いバンパーがもうひとつ取り付けてあって、より衝撃を吸収できるようになっているのだ。あくまでも聞いた話なのだけど、iPhoneって実は側面からの衝撃に弱いんだとか。だとしたら背面を空けてデザイン性を保ちつつ、側面を二重構造で覆うというのはかなり合理的な方法に思える。
これはぜひ、デザインと耐衝撃の両方を必要とする仕事や作業中に使いたい。
今回のケース陣の中で一番「おっ」と思ったのが、これ。ひと目見て他のケースよりもゴツいことがわかる『タフ・アーマー』だ。そのフォルムは何だかロボットみたいでかっこいい。実際、衝撃吸収性能はかなりのものらしく、逆にここまでゴツいのにちゃんとデザインと両立しているという奇跡的なiPhoneケースでもある。
何よりも耐衝撃性を重視! という慎重派の人はもちろん、旅行や運動など動きまわる必要があるときにつけて持ち出したい逸品だ。
ゴールドのバンパーにシックなブラックの背面を合わせた『ネオ・ハイブリッド』。実はバンパー部分が二重構造になっているので、高い耐衝撃性も持ち合わせているのが特徴だ。黒とゴールドの組み合わせがインパクトたっぷりで、逆にiPhoneのカラーは選ばず使えるところが魅力的だね。
今後、iPhoneを機種変更する予定があって、まだカラーを決めかねているという人はこれを買っておくとどんな色にも合うから便利なんじゃないだろうか。
iPhoneケースの付け外しが面倒で億劫だという人はけっこう多いのでは。そんな人にはこの『リニア メタル』がおすすめだ。というのもバンパー部分の下側が外れるようになっているので、バンパータイプなどと比べると付け外しがかなりやりやすいのだ。また、下側だけ色を変えて組み合わせを楽しむこともできる。そこまでやれば人とかぶることはまずないと思われるので、自分らしさを大事にしたいなら使ってみてほしい。
なお、つけるのは簡単だが、外すのはちょっとコツがいる。接合部分をグッと親指で握るようにして、下側をつまんで外せばOK。このとき押さえつけるようにしてしまうと外れにくいので注意しよう。
もうひとつ、リニアタイプのiPhoneケース。『リニア クリスタル』。基本構造は『リニア メタル』と同じだが、こちらは背面が透明になっていて、iPhoneの背面がそのまま見えるようになっている。もちろんバンパーの下側を交換することもできるので、バンパー上部、バンパー下部、iPhone本体の3つのカラーの組み合わせでさらに自由度が増しているというわけだ。『リニア メタル』との違いは好みの問題。好きな方で自己主張しよう。
最後はスリムさならピカイチの『サターン』シャンパン・ゴールドケース。iPhone 5sやiPhone 5にこれ以上ないくらいマッチするシンプルかつスタイリッシュなデザインは、これ以上ないんじゃないかというくらい洗練されている。その分、他のケースに比べると耐衝撃性は低めな印象があるが、それでもつけるとつけないとでは大違い。可能な限りiPhoneのフォルムを維持したまま耐衝撃性を上げたいなら、このシリーズを選ぶべきだろう。ちなみにiPhone 5のホワイトにこの「サターン」シャンパン・ゴールドをつけると、iPhone 5sのゴールドモデルそっくりになる。品薄のゴールドを手に入れるタイミングを逃した……という人は、『サターン』でゴールドを偽装してみるのも面白いかも?