ビー・エム・ダブリューはこのほど、プレミアム・セグメントにおける次世代モビリティ「i3」「i8」の購入希望申込の受付を開始した。納車は、「i3」が2014年4月5日から、「i8」が2014年夏以降。これに合わせて、国内で「BMW i」ブランドの販売店46店舗をオープンすることも発表された。
「i3」は電気自動車、「i8」はプラグインハイブリッドで、ともに軽量化のため、量産車として初めて炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の基本骨格を採用しているのが特徴。プレミアム・セグメントにふさわしい動力性能と十分な航続距離を両立している。
両モデルはBMWが独自に設定した持続可能性(サステイナビリティ)に関する目標に沿って開発されており、環境負荷がきわめて小さい。単に走行時にCO2を排出しないだけでなく、製造する工場も風力発電や水力発電を積極的に導入し、CO2排出量を削減している。製品のインテリアに使用するプラスチックの25%に、リサイクル材料あるいは再生可能原料を使用するなど、あらゆる面で環境に配慮している。
「i3」は170PSを発揮する電気モーターを搭載し、1回の充電で130~160kmの走行が可能。航続距離は運転モードを「ECO PRO+」にすることで200kmに、レンジ・エクステンダー装備車では300kmにのばすことができる。レンジ・エクステンダーは647ccの発電用ガソリンエンジン。装備はパーキングサポートパッケージ、ドライビングアシストプラスをはじめ、非常に充実しており、19インチのアルミホイールを採用するなど、エコカーながらプレミアム感あふれる外観、装備となっている。
「i8」は231PSを発揮する電気モーターに1.5リットルのターボエンジンを組み合わせ、システムトータルの最高出力は362PSに達する。0-100km/h加速はわずか4.4秒。EUテスト・サイクルでの燃費は2.5リットル/100kmとなっている。電気モーターのみの走行では、最高速度120km/h、最長35kmまでの走行が可能だ。
充電はともに日本仕様のCHAdeMO方式の急速充電を搭載しており、約30分で80%充電が可能。普通充電では約8時間で満充電となる。各モデルの価格は、「i3」が499万円、「i3」レンジ・エクステンダー装備車が546万円、「i8」が1,917万円。
BMWのサブ・ブランド「BMW i」取り扱う販売網も整備
両モデルの販売に合わせ、新しい販売モデルも導入される。これはBMWのサブ・ブランドとして位置づけられた「BMW i」を取り扱う販売網の整備を意味し、日本全国のBMW正規ディーラー186店舗のうち、46店舗を「BMW i」販売店とする。
販売プロセスは、「BMW i」販売店に加え、モバイル・セールス・アドバイザー(移動型セールス)、「BMW i」専用のカスタマー・インタラクション・センター、「BMW i」スペシャル・サイトという4つのチャネルで対応。アフターサービスに関しては、全国のBMW正規ディーラーで対応可能としている。